「正しさは自分の中にあるんです」
ーー森岡毅、2025年7月 未公開インタビューでこう述べた。
700億円を投じた沖縄の大型テーマパーク「ジャングリア」が “地獄のテーマパーク” と化した今、その責任の矢面に立たされているのが、マーケティング集団「刀」の森岡毅CEOだ。
彼が出演した未公開インタビュー後編には、驚くべき開き直り、論点すり替え、そして “反省ゼロ” の精神構造が生々しく記録されている。
■失敗は「文脈」で正当化できる?
西武園ゆうえんちのリニューアルについて「失敗だったのでは?」と問われた森岡氏は、こう切り返した。
「文脈で判断しなければならない」
「コロナ禍だったからうまくいかなくて当然」
つまり彼にとって、結果が出なかったのは「外部環境のせい」であり、自らの戦略ミスや計画過信は一切認めないということだ。これほどまでに都合のいい “無敵の論法” があるだろうか。
極めつけはこの発言だ。
「正しさは自分の中にあるから、気にならない」
これは責任者の言葉ではない。まるで“宗教的自己正当化”だ。
■「需要予測は難しい」と開き直る無責任
イマーシブ・フォート東京(Immersive Fort Tokyo)については、森岡氏自らが “世界初” “誰も見たことのないカテゴリ” と誇らしげに語る一方で、こうも語っている。
「需要予測は基本当たらない。だから仕方ない」
「僕が昔書いた本にもそう書いてある」
自らの書籍を根拠に「予測不能=責任なし」と語るその姿は、まさにマーケティングという名の “無責任装置” 。予測ができないことを分かっていてGOを出したのなら、それはもはや経営者としての重大な判断ミスである。
■来場者のアンケート結果を「嘘つき率」という侮蔑的用語で唾棄
さらに森岡氏は、来場者のアンケート結果を語る中で、衝撃の用語を口にする。
「これは “嘘つき率” と言うんですよ。行くと言っても結局行かない」
まるで客が悪いと言わんばかり。消費者行動を読み違えた失敗を、来場者の「口だけ」に転嫁するとは、あまりにも誠意がなさすぎる。どれだけ人間を数字でしか見ていないのかが透けて見える。
■ジャングリアでも“需要読み違い”の再来か
森岡氏はイマーシブ・フォートで「ディープ体験は3割、ライト体験は7割」と予測し、それに基づき施設設計をしたが、実際は真逆だったと自白している。
では、ジャングリアではどうか?
「南国×自然×贅沢」という “理想像” を押し付けるも、実際は2時間待ち、炎天下、英語非対応、プレミアムチケットでも混雑。顧客ニーズとの乖離は致命的だ。
今後もこの “読み違え病” が連鎖するリスクは否定できない。
■「僕たちはリスクを取る会社でありたい」と口では言うマーケッターのナルシシズム
森岡氏はこう宣言する。
「手堅くやるなら僕らじゃなくていい。だからリスクを取りたい」
だが、その “リスク” とは誰のカネで背負っているものか?
ジャングリアには自治体の支援、高速道路延伸など公的資源が注がれた。森岡氏の「リスクを取りたい」という理念は、税金という“他人のカネ”でゲームをしているだけではないのか?
◾️【結論】“理論の男”は、いま “現場の地獄” を見ていない
森岡氏の言葉には確かに知性がある。
それはもはやマーケティングではなく、都市型エリートによる「感情なきプロパガンダ」だ。
“現実” が “理論” を裏切るとき、求められるのは責任だ。
だがこのCEOは、今日も「それは文脈」と言い放つ。
文:林直人