陸上の世界選手権東京大会はあす13日、国立競技場で開幕する。
それに先立ち12日、世界陸連(WA)セバスチャン・コー会長、日本陸連・有森裕子会長らが会見に登壇した。
有森会長は「会長になりたての有森です」と自己紹介してスタート。
万感の思いが溢れたか、「この競技場にこれだけの世界中から素晴らしいメディアの方々と、世界中からのトップアスリートと日本中の子どもたち、ファンの皆様にこの競技場を通じて陸上競技を応援してもらえるエネルギーを生めることを嬉しく思います」と声を震わせ、目を潤ませながら感激の思いを語った。
「泣かないつもりでしたが、とても感激しています」有森会長。
無観客での開催となった2021年東京五輪に触れ、「スポーツというものがアスリートが存在するだけではなく、全ての人がエネルギーを得られて、高め合って、そういうエネルギーが大事なんだと思う。あの時の感情を今一度払拭して、スポーツはやっぱりこうじゃなきゃいけないよねという気持ちを呼び起こせる、そんな大会になると思う。マザーオブスポーツの陸上が人間をいろんな意味で鼓舞するものだと感じてほしい」と高らかに語っていた。
有森会長と言えば、現役時代に「自分で自分を褒めたい」という名言がある。
人間味のあるトップアスリートだ。
文:BEST T!MES編集部