若手サラリーマンのカリスマ千田琢哉が教える「チャンスの掴み方...の画像はこちら >>
 「自分が運がいいか悪いかを考えても仕方がない。それよりもチャンスが回ってきた時に、いち早くそれに気づき確実に物にする。
それこそがその人の能力だ」。そう語るのが若手ビジネスマンのカリスマで『チャンスを掴む人はここが違う』の著者、千田琢哉氏だ。今回は、チャンスを掴むための企画書の書き方を本の中から拾ってみた。

◆誤字脱字の少ない人が、
 チャンスを掴む


 企画書を一瞥して、チャンスを掴めるか掴めないかがわかる。
 チャンスを掴める人は、企画書に誤字脱字が少ない。
 チャンスを掴めない人は、企画書に誤字脱字が多い。

 シンプルだけど、それだけの話なのだ。

 誤字脱字が多いか少ないかの問題は企画書の内容よりも大切なくらいだ。
 なぜならどんなに立派な内容の企画書でも、それを実行に移せなければ絵に描いた餅で終わってしまうからだ。
 100点の内容で実現できない企画よりも、せいぜい60点の内容でいいから実現できる企画のほうが断然いい。
 実現できるか否かは企画を誰がやるかで決まる。
 つまり企画をやる人の誤字脱字が多いということは、それだけ熱意がなく仕事でもミスが多いのではないかと連想されても仕方がないわけだ。

 反対に企画をやる人の誤字脱字が少ないということは、それだけ熱意があって仕事でも誠実さを発揮してくれるのではないかと連想されるわけだ。
 
 第一、企画書作成では一番緊張感が発揮されなければならないはずだ。

 これからその企画書で大金をもらおうとしているわけだから、誤字脱字があるというのは家や車の設計図で部品が一つ間違って記載されているようなものだ。
 

 誤字脱字を軽く見ることはできないはずだ。

 私のコンサル時代には相手の会社名を誤ったまま企画書を作成してプレゼンに臨んだ者がいたが、当然全重役から総スカンを食らって途中で追い出された。
 彼の企画書にはフォーマットがあり、会社名だけを入れ替えてあちこちでプレゼンしていたのが仇になったようだ。
 元同僚の彼には誠に申し訳ないが、私には相手の重役たちの気持ちがよく理解できるし、追い出されて当然だと思う。

 現在の私の仕事だとそもそも日付が間違っていたり、「千田琢也」とか「千田拓哉」となっていたりすると、もうそれだけでテンションが下がる。
 
 そういう人は100パーセントの確率でいざ仕事が始まるとミスが多く、鈍臭い人ばかりだからである。

 一流企業の中には企画書の誤字脱字を見つける専属社員もいるくらいだから、誤字脱字というのはそのくらい罪が重いと肝に銘じよう。

 
若手サラリーマンのカリスマ千田琢哉が教える「チャンスの掴み方」【チャンスを掴む企画書の書き方】
 

◆一流の企画書は内容より、まずは見やすさに命をかける

 
企画書に内容をビッシリと詰め込む人がいるが、これだけはやめたほうがいい。
 なぜならそんなにビッシリと詰め込んでも相手は読む気が失せるからだ。


 企画書で面白いのは作成者が一流になればなるほど文字数が少なくなり、三流になればなるほど文字が多くなるということだ。
 作成者が一流になればなるほど企画書が薄く、三流になればなるほど分厚くなるということだ。
 どうして三流は文字数が多くて分厚い企画書を作りたがるのか。

 それはコンプレックスからである。

「自分は三流と思われないように、文字数が多くて分厚い企画書で賢く見られたい!」という願望が裏目に出てしまい、より三流さを際立たせているのだ。
 一流のコンサルティング会社や広告代理店の企画書は、例外なくシンプルかつ見やすい。
 中には1シートに3行までしかメッセージを入れず、文字数まで指定されている会社もある。
 あなたも企画書を読む側になればわかるように、見やすい企画書は助かるはずだ。
 何が助かるかと言えば、貴重な時間を盗まれないのが助かる。
 そして何よりも見やすい企画書は結論を出しやすい。
 仮に見やすい企画書でボツになったとしても、次のチャンスをもらえる。
 ところが文字数が多くて分厚い企画書でボツになると、次のチャンスはもらえない。

 企画書は内容より、まずは見やすさに命をかけよう。

 

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