プリンストン大学は選抜が厳しく、入学を認められる学生の数は多くはありません。2017年には、出願者が31,850人で、そのうち、12,435人が4.0のGPA(成績評価値、最高点)を持っており、13,850人がSATの二つの試験で1,400点以上を取っています。最終的には、出願者のわずか6.1パーセントに当たる1,890名しか入学を認められませんでした。プリンストン大学の名声と多様な教育課程を考慮すれば、なぜこれだけ多くの人たちがプリンストン大学に入るために競い合うのか理解するのはむずかしいことではありませんが、それにしても狭き門です。
出願においては、SAT/ACTの試験を受け、さらにSAT II(SATの科目試験)を少なくとも2科目受けなければなりません。SATにおいては、1600点満点中、1400点を切ると一気に合格率が落ちるため、最低ラインとして1400点を達成したいところです。
また、プリンストン大学ではCommon application(共通願書)に加え、学校独自の追加項目として、短文形式や小論文形式の問題を学生に課します。例えば、自分の人格形成に影響を与えた人物との出会いやエピソードを500単語で書け、といったような独自の問題が出題されています。
人物評価を重視するプリンストン大学への合格率を高めたいなら、以下のようなエッセートピックに的確に答えられるように、十分準備して臨みましょう(よく出題されるトピックです):課外活動の実績、理想的な夏休みの過ごし方、好きな本とその著者、よく使うウェブサイト、好きな音楽、自分にインスピレーションを与えてくれるもの、お気に入りの映画――その中での台詞まで――、思い出の品、お気に入りの名言・格言など。
他の名門校と比べて、プリンストン大学は出願者の人物総合評価をより重視しているのが特徴的です。もちろん、高いGPA(高校の成績)、SAT、SAT IIスコアは大事な要素ですが、それだけではなく、学業以外の要因がとても重要なのです。
プリンストン大学に合格者を多く出す高校は限られます。ニュージャージー州ローレンスビル所在の共学の高校、ローレンスビル・スクールがプリンストンへの合格者を多く輩出することで知られています。この学校は、生徒数800人で、2014年、2015年、2016年の卒業生のうち40人近くがプリンストン大学に通っています。前述したプリンストン大学の合格率の低さを考慮すれば、驚くべき割合と言えるでしょう。
「学校を代表する」存在になれ! 最後に、プリンストン大学への合格率を上げる重要なポイントをお伝えします。
プリンストン大学は「多方面にバランスがよい生徒」を欲しています。特定の分野では突出しているが幾つか弱い分野があるという生徒より、満遍なく全ての分野で優秀である生徒が合格しているということです。即ち、そのように推薦状が書かれているべきです。「この生徒は多方面に勉学に優れ、学業も課外活動においても“学校を代表するレベルで”優秀な実績を持っています」このような推薦状は合格率を押し上げてくれます。
「学校を代表するレベルで」、この文言も合格率を上げる推薦状にするうえで重要です。プリンストンは、クラス内でその生徒がトップの生徒なのか? というのを重要項目と考えています。
プリンストン大学が求める理想的な学生像は、知性があり、自発的で、独立していることです。自分はそのような人間であるということを、課外活動や出願理由書で示しましょう。そうすれば合格率が上がります。志願者の大多数が成績の良い学生であるため、単に成績評点やSATの点数が高いだけでは十分ではありません。「自分がプリンストンの校風であり求める人物像に合致しているんだ」ということを示すことで、合格を勝ち取ることができるのです。
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