4人の子どもを東大理3に合格させた「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんに聞く、夏休みの過ごし方。「自由研究ではハンモックを自作」「宿題は3日で終わらせる」という宿題にまつわるエピソードを語ってくれたが、今回聞いたのは「勉強以外でしていたこと」。
その思い出と外遊びの心得について語っていただいた。

自由研究編:ハンモックを自作! 子ども4人が東大理3合格、佐藤ママは自由研究もすごかった】
宿題マネジメント編:「宿題は終業式から3日で終わらせる」佐藤ママ流、夏休みの過ごし方

映画に料理、勉強以外もたっぷりと

 普段家でTVは観ていなかったのですが、映画はチェックして夏休みに行っていました。「クレヨンしんちゃん」、「ワンピース」、「ゴジラ」、「モスラ」などです。子どもたちは歓声をあげて観ていましたね。一番下の子が小さいときは、私は家でお留守番。主人に連れて行ってもらったこともあります。あとで子どもたちに聞いたら「お父さんずっと寝てたよ」と言っていましたが(笑)。

 あとは料理でしょうか。そうめんをよく作りました。奈良は三輪そうめんが有名なので、子どもたちも好きだったんです。大きな桶に水を張ってそうめんを食べようとしたんですが、子どもたちは水が好きなので中に入ってしまって(笑)。結局食べずに桶を持ち上げて遊んだりしていました。

友達にその話をしたら「水に浮かべるからダメなんだよ」と言われて、お皿に盛って水無しで食べる工夫をしたのが懐かしいです。

外遊びは「無理をしない」が鉄則

 外遊びということでは、主人がキャッチボールをやらせたり、プールに行っていたりもしました。

 ただ外遊びに関しては、「無理をしない範囲で」という持論があります。親御様は、夏になるとプールや海、川などに「連れて行かなきゃ」と義務感にかられてしまいがちですが、今は夏、ものすごく気温が上がりますし、事故の危険も常にあります。

「プールに行っても私は絶対に泳ぎませんでした」佐藤ママは子ど...の画像はこちら >>
 

 だからプールも本当に気をつけていたんです。毎年誰かが亡くなるニュースを耳にするわけですから。家族でプールに行くとき、もちろん水着にはなりますが、私は絶対に泳ぎませんでした。子ども4人を溺れさせないことだけを考えて、目を離さなかったんです。浮き輪でただ浮かせておけばいいというものではありません。夏休みの目的は7月20日の終業式から「ちょっと日に焼けて、元気になって」9月1日、また学校に行くこと。その間に事故を起こしては絶対ダメなんです。

 子どもの危険を防ぐ。

そのために必要なのは親の情報収集です。新聞に出てくる事故の情報、台風の情報。台風にしても昔と動きがまったく違うし、雨もスコールのように降る。足首ぐらいしか水位がない川でも、豪雨が降れば上流から一気に水が押し寄せて、子どもの背の高さぐらいになって流される可能性がある。親御様は自分の子ども時代の常識で「これぐらいなら大丈夫か」と思わず、常に情報をアップデートして安全を意識してもらいたいと思いますね。

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