男性は30代、女性は40代になると副交感神経の働きが低下するという。それをリカバリーするには腸内環境を整えること。
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベスト新書)を上梓した、自律神経研究の第一人者の医師•小林弘幸氏が、「本当の休み方」についてアドバイスする。副交感神経の低下によって、徹夜がキツくなる
なぜ30歳から徹夜がキツくなるのか。カギは副交感神経にあった...の画像はこちら >>
 

 男性は30代、女性は40代になると副交感神経の働きが低下しますから、副交感神経の働きを上げるよう常に意識することが重要です。私もガクッと「落ちた」と感じたのは30歳のときでした。次が35歳のときですね。ドンドーンと来ました。

 20代の頃は、外科医だったので、一カ月に1度か2度家に帰るだけの生活でした。それでもどんなに徹夜しても、平気で働けていました。それが30歳になったころからキツくなってきたのです。

 35歳になったときにもっとキツくなりました。何が変わったでもなく、食事が変わったでもなく、仕事量も変わっていませんでした。その理由が何かと考えると自律神経だったのです。

しっかりした睡眠が取れるようになる方法

 強い身体を作るには、細胞のひとつひとつに、どれだけ質のいい血液を流すことができるかがカギになります。

その役割を果たすのが自律神経であり、質を決めているのは腸内環境。身体を整えるには腸内環境しかありません。食事でコントロールしようというのは非常に難しい。

 腸内環境がよくなれば、地力が強くなる。そのうえで副交感神経の働きが上がる。そうすると、睡眠がしっかり取れるようになります。

 睡眠をしっかり取るためには、寝る直前にご飯を食べていてはダメです。消化のことを考え、3時間ほど開けたほうがいいです。

 また、スマホを見るのも良くありません。光が目に入ってくるだけでアウトですからね。暗い中でスマホが放つバックライトの強い光は、交感神経が優位に働くので、いつまで経っても眠くならず睡眠不足に陥ります。まして、メールやSNSなどをチェックするのも脳を刺激するのでやめたほうがいいでしょう。

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