適菜 希望の党の代表になった小池百合子が、党公認候補予定者らとポスターやチラシに用いるためのツーショット写真の撮影を行ったのですが、撮影料として3万円を要求したとのこと。
吉田 そんなにお金がないんですかね? ああいうのがバレちゃっていいんですかね? その割に強気なのがよくわからないんですけど。しかし、今回の小池騒動、情報も錯綜していてよくわかりませんでした。適菜さんは探りがついてますか?
適菜 いろんな説が乱れ飛んでましたね。選挙で落ちそうな民進党議員が延命のために希望に移ったとか。
吉田 最終的に小沢一郎さんのせいにする流れを作っておきたかったとか。今回の流れは、適菜さんはだいたい予想していましたか?
適菜 いや、思ってなかったですね。野党4党共闘で、ある程度票が取れるというデータが『日経新聞』に出ていましたから。
吉田 政権交代を企むとか、そういうふうに動くのかなと思ったら、小池さんが出てきて「排除します」と。あんなこと言わなければ、もっと風が吹いた可能性があったでしょう? 俺はわからない。適菜さんでも、それは読めなかったんだ。
適菜 そうですね。
吉田 でも、ずいぶん前から小池さんは企んでたわけでしょう? 旗も作ってたし、かっこいいPVをずいぶん前に撮ってたわけでしょう? やり方がすごく怖いんですよ。
適菜 小池は風を読むのは得意ですから。反安倍票が一定数あって、しかも共産党には入れたくないという層の票を横からかっさらおうとしたわけです。
吉田 記者会見で「前原さんを騙したんでしょうか」と聞かれたときの小池の笑顔の対応はすごく怖い。もうやだよ。
適菜 ふふふ、みたいなやつですね。
吉田 なんも答えてないけど、認めたことになっちゃうでしょう? あれも不思議ですよね。
適菜 でも小池はそのパターンが多いですよ。都合の悪いことを訊かれても、笑ったり、あえて否定しなかったり。平気で嘘ついて、指摘されても、訂正しなかったりするんですよね。世の中の空気を読んで、風に乗るためには、平気で前言を翻すし、付き合ってる人間も平気で裏切る。
吉田 ね、過去にはそんなこと一言も言ってないのによくそんなこと言えるなって。消費税増税の凍結も、今までの言動からいったらありえないでしょう?
適菜 都知事選の時に小池が掲げた経済政策とも矛盾してる。もしそんなこと言うんだったら、自民党時代にやれという話ですよ。
「じゃあ、あなたも騙されたんですか?」吉田 今回一番面白かったのは、『みんなのニュース』というフジテレビの番組で伊藤利尋アナウンサーが、小池さんに「都民ファーストってずっと言ってたのに、国政に手を出すっていうのは矛盾してるんじゃないか」「みんな騙されたと思ってる」と痛いところを突いた。そしたら小池さんがキレて、「じゃあ、あなたも騙されたんですか?」と。そのとき、伊藤くんは「はい」って言えばよかったんです。
適菜 ははは。
吉田 あれも小池さんの本質が出ていておもしろかったな。
適菜 でも化粧だけでは隠し切れない部分が見えてきましたね。本人すらウソをついている自覚がないのかもしれない。反省とか良心が咎めるとかそういう感覚がないのでしょう。あれは本当に怖いなと思います。自分の発言の矛盾を気にしないわけですから。「都民ファーストの会」の代表だったときは、ずっと二元代表制における問題はないと言いながら、代表を辞めた理由は二元代表制における問題なんですよ。
吉田 わけわかんないな。僕は小池さんには会ったことがないけど、テレビは本性を映し出しちゃうから、すごいなと思います。いくら隠そうとしても、見る人が見れば本質が見えてしまっている。
適菜 でも今回は、選挙前に小池の危険な部分というか、ファシスト体質が明らかになり、支持率も下がり続けている。そういう意味ではよかったのかもしれませんね。
吉田 うん。安倍政権ストップという方向に行けば、それなりに意味があったと思うけど、完全に補完勢力になるという動きだからね。残念だなぁ。
適菜 ワイドショーを見ているおばちゃんとかは、小池と安倍と維新の会がつながっていることを知らなくて、逆に「小池さん自民党に虐められてかわいそう」とか思ってる人もいるかもしれませんね。
吉田 そういう人も結構いると思いますよ。ただ、世論調査ではかなり人気が落ちているので、やっぱりバレちゃったのかと思います。
適菜 今回は風を読むのを間違ったのでしょう。有名な話ですけど、小池が初登院したときには、サファリジャケットに豹柄のミニスカートを穿いて行った。それで集まっていたメディアのカメラに向かって、「永田町には猛獣や珍獣、それに狸もいらっしゃると聞いたので、こんな恰好で来ました」と言ったと。
吉田 ははは。でも、小池さんが動いたのはやっぱりバックが大きい力があるんですか?
適菜 私は知りません。いろんなこと言う人がいますよね。小泉純一郎とか統一教会とか。
吉田 今回は小泉進次郎くんまで出てきて、小池さんと戦わせる相手にしている。役者のやりとりみたいな感じが嫌ですね。セリフ言ってる感じが進次郎くんにもあって。
適菜 どうせ客寄せパンダなんだから、お兄さんの孝太郎とチェンジすればいいんですよ。進次郎は人相が悪すぎるでしょう。
吉田 政治家っていうよりプレイヤーって感じだもんな。演じてどれだけ国民を騙せるかみたいな流れになってるのが残念です。
適菜 この前また進次郎が変なこと言っていて、解散する時にみんな万歳ってやるじゃないですか、あれは自分はしないって言い出して。なんでしないかっていうと、合理的な根拠がないからだって。合理的ではないことはやらないって、近代啓蒙思想に起源をもつ典型的な左翼の発想じゃないですか。
吉田 伊東四朗さんがこの間ラジオで「政治家の万歳はおかしい」と。あれはお手上げの万歳だから、手のひらは内側に向けなければならないと。あれは面白い指摘だなと思った。
前原は小池に騙されたのか?吉田 適菜さんは立憲民主党には期待しているんですか?
適菜 過度な期待はできませんが、きちんとやってもらうしかないですよね。
吉田 市民連合はそっちに託すしかない。結局、小池さんも安倍さんも同じだからね。今回、前原さんは小池さんに騙されたんですか? それともグルなんですか、適菜さんの見方としては。
適菜 騙されたかどうかは別として、騙されそうな顔ですよね。
吉田 俺、前原さんに似ているって言われたことがあるから、ちょっとそれ衝撃だな。俺、騙されるタイプだ。なんか完全にやり手にやられた感は強いよね。でも、あんな情けないことってあるかな?
適菜 細野だって口が半開きじゃないですか。あれも騙され顔ですよ。それで維新の会と小池をつないだ背後に竹中平蔵がいるという……。今回の小池のバカ騒ぎも、渡辺喜美、河村たかし、松井一郎、大村秀章……。なにかあるとのこのこ出てくるおなじみの連中が湧いてきましたよね。
吉田 まだやってんのかっていう。
適菜 茶番ですよ、猿芝居です。
吉田 東京、愛知、大阪で、三都物語って、ふざけるなよ。よく言ったなと思いますけどね。フリップにして。コント見てる感じ。
適菜 安倍がNHKのテレビ番組で、憲法改正の際には、小池や維新の会の協力を得たいと言ってたんです。表層的なところでは対立しているように見せかけながら、フライングで協力すると言っているわけです。そしてそれを隠しもしない。安倍も小池もそうだけど、われわれ日本人を心底バカにしているんですよ。
吉田 それはがっかりだね。
適菜 メディアは腐ってますよ。維新の会だって、面白おかしく盛り立てて。オウム真理教だって、メディアや周辺文化人が煽ったようなものですからね。
吉田 森友(学園)と加計(学園)を小池さんが消す役割をまるで命じられたかのように果たしてる感がありますよね。忘れないけどね。それは悔しいな。
適菜 安倍の恩人は小池ですよ。森友・加計問題を隠してくれたんだから。
悪性のニヒリズム吉田 しかし、安倍さんは小池さんに改憲で協力してほしいと言っているわけで、最初からネタバラシしていいのかね。
適菜 あいつらは最初から股広げてるわけですよ。隠そうとすらしない。悪性のニヒリズムっていうんですかね。橋下徹は「嘘つかないやつは人間じゃない」と言っていたけど、確信犯的に嘘をついているので、それを嘘だと指摘してもあまり効果がないんです。
吉田 そこまで言っちゃったら何にも信用するものがない。
適菜 維新の会の詐欺パネルは有名です。数値をごまかしたり、都合の悪いデータを削除したり。それを街頭演説やタウンミーティングで使って、大阪の住民を騙しているわけです。作り間違えたのではなくて、最初から住民を騙す目的で作っているんです。
吉田 俺の大学の後輩なのが嫌だね。学部まで一緒だからさ。ちょっとがっかりだ。野田佳彦さんもそう。早稲田の政経ろくなもんじゃないな。
適菜 維新の会のすごいところが、市民団体や学者から、詐欺パネルのごまかしを指摘された後も、延々と使い続けているところです。
吉田 どういう了見なんでしょうね。
適菜 ナチスなんかもそうですよ。ヒトラーが言うには、大衆は普段小さな嘘をつくから、小さな嘘には敏感になってる。でも、大きな嘘には不感症になっていると。まさか、公の党がそんなことをやっているとは思わないのでは。
吉田 安倍さんもそうですよね。
適菜 勝ち負けでしか考えていないから、自分が勝つためにはなんでもやる。デマも流すし、プロパガンダもやる。そういう政治がこの四半世紀繰り返されてきた。
吉田 安倍さんは世界で嘘ついちゃうんだから。アンダーコントロール発言は歴史に残ってしまう。あの人は結局歴史に残ればなんでもいいんだね。
フリーアナウンサー、タレント。1951年、東京都生まれ。レギュラー番組はbayfm「テルミ・デ・サンデー」、MBSラジオ「ザ・ヒットスタジオ(火)」、文化放送「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛」、JFN各局「Please テルミー!マニアックさん。いらっしゃ~い!」。趣味は油絵で、社会風刺を盛り込んだ画風で、個展もたびたび開催している。現在、自身のオリジナルHP(http://www.yoshidaterumi.com/)にて『ニューズ油絵』のコーナーで毎月作品を発表して話題となっている。適菜収(てきな・おさむ)
作家、作詞家。1975年山梨県生まれ。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』『日本をダメにしたB層の研究』など。安倍晋三の正体を暴いた『安倍でもわかる政治思想入門』『安倍でもわかる保守思想入門』『安倍政権とは何だったのか』が全国書店、Amazonにて好評発売中。
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