子どもがひとり風邪を引くと、他の兄弟たちにあっという間にうつってしまう。また、お母さんの調子の悪さがすぐ子どもたちにうつってしまう。
そんなご家庭はないでしょうか。じつは、からだの不調の原因は「家」にあることが多いのです。『「病気にならない家」6つのルール』から、ひも解いてみましょう。ひとりが風邪を引くと家族全員にうつる家は危ない!
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 家族の誰かひとりが「コホン、コホン」と咳をし出すと、ひとり、またひとりと風邪がうつっていって、結局、家族全員がダウン……ありがちな光景です。
 しかし実は、これも換気不足で起こる現象のひとつ。

「1回の咳で約10万個のウイルスが2メートル飛ぶ」「1回のくしゃみで約100万個のウイルスがばらまかれる」と言われます。そのまま風邪やインフルエンザのウイルスが室内を舞っていたら?住んでいる人全員が感染してしまうのも時間の問題です。

 そうならないためには、マスクなどでウイルスの飛散を防ぐと同時に、換気をしてウイルスを外に逃がし、部屋のなかに新鮮な空気を取り入れなければいけません。

 ▼「独特のにおい」がある家も要注意

 人の家にお邪魔すると、その家独特のにおいを感じることが多々あります。こういう家も、換気が不十分な可能性大。

 食べ物や台所の生ゴミ、タバコ、ペット、トイレ、カビ、そして人間の体臭など、家にはさまざまな「においの元」があります。それらが混ざり合って、その家ならではのにおいを作っています。

 たとえば育ち盛りの男の兄弟がいる家にお邪魔すると、ちょっと汗臭いようなツンとしたにおいがすることがあります。また、梅雨のシーズンなら、洗濯物の生乾きのようなにおいを感じたりもしますね。

 もちろん、十分に換気されていれば、そんなにおいが残ることはありません。室内空気がにおうということは、換気が不十分である証拠でもあるのです。 

 ただ、自分の家のにおいは気付きにくいもの。もしかしたらあなたの家にも、「独特なにおい」があるかもしれません。
 それを確かめるには、外出から帰ったとき、意識してにおいをチェックしてみてください。玄関を開けた瞬間に、家のなかのにおいをかいでみるのです。そのとき少しでも「ん?」とにおいを感じたら、換気の方法を見直すべきです。

 また、換気の方法を改善してからも「家のにおいチェック」は習慣にするとよいでしょう。室内空気のちょっとした変化にも敏感になれます。

『「病気にならない家」6つのルール』より構成)

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