ますます活躍の幅を広げている女優・広瀬アリス。
そんな彼女に、自身の学生生活の思い出、そして映画の見どころを訊いた。
小学生で終わりでした(笑)
緻密な謎解きの面白さと、高校生探偵たちの個性的なキャラクターが人気を博し、累計230万部 を突破している青春学園ミステリー〈古典部〉シリーズ。初の実写映画化となる『氷菓』では、〝省 エネ主義〟の主人公・折木奉太郎(山﨑賢人)を振り回す、好奇心旺盛なお嬢様・千反田えるを広瀬アリスが演じる。
広瀬 学園モノなのに恋愛ではなくミステリーで、学校で謎解きをしていくストーリーに引き込まれました。私が演じたえるは、アニメ版のキャラクターが強烈だったので、 それをどう打ち破ろうかと監督と一緒に悩みながら考えました。
劇中で印象的なのは、千反田えるが期待と信頼にあふれた目線で、 奉太郎を見つめるシーン。純粋さ 100%のその視線は、とても愛らしく見えた。
広瀬 撮影前に監督が「女性をキレイに撮りたいです」とおっしゃっていました。
自身は芸能活動をしていた関係で、高校生を存分には楽しめなかったそう。だからこそ高校生を演じるのは楽しかったそうだ。
広瀬 親友の摩耶花ちゃんと2人で絵を描いていて、奉太郎の話を無視するシーンとかは、高校時代を思い出しました。一緒に謎解きをする古典部の4人は、実際に年齢も近かったので、ロケ地の飛騨高山に修学旅行に来たみたいな感覚で、 楽しく撮影できました。カメラに映っていないところで里志役の (岡山)天音くんがフザケていて、 それで笑っちゃった場面も使われたりもしています(笑)。
本作はミステリーとしての要素も青春モノとしてのキラキラ感もあり、多様な楽しみ方ができる。
広瀬 前半のほうの伏線が回収されていくのは、やっぱり凄く面白いです。あと、普段はイケメンでキラ キラしたキャラを演じる山﨑賢人くんが、テンション低めなキャラを演じているのも貴重だと思います(笑)。逆に私は、普段の作品以上にキャッキャしていて、テンション高めな感じです。
作品の中では学生生活を「バラ 色」や「灰色」と例える場面があったので、「自身の学園生活は何色だったか?」と聞いてみた。
広瀬 バラ色は小学生で終わりました(笑)。