数々の男女の恋愛相談に向き合ってきた恋愛アナリストが、実際にあった質問の中から毎回1つをピックアップ。男性にとって曖昧で不可解なオンナ心をわかりやすく解説します。

【人気記事:しゃべり方を変えればイケメンじゃなくてもモテる】 

 こんにちは、恋愛アナリストのヨダエリです。早いもので、年末まで一ヶ月を切りましたね……!  恋愛や男女のことでモヤモヤしていることがあったら、ぜひ今年のうちに一歩を進めてみませんか? 

 たとえば、気になる女性を食事に誘ってみる。伝えそびれたことを伝えてみる。ゴールまではたどり着けなくても、あるいは期待外れの結果になっても、勇気を出して行動することで得られるものは必ずあります! 逆に普段からせっかちでうまく行かない人は、「待ってみる」ことや「一人で考える時間を持ってみる」ことをオススメします。それもまた行動です!

 それでは今回もオンナゴコロの謎を解明していきたいと思います。同じ悩みを持つ男性には悩みを解決する糸口に、こんな悩み経験したことないよという人には複雑な女心を知る機会にしていただければと思います。ではスタートです!

File.2:異性として意識したこともない部下が、彼女のように拗ねたりイライラしたりして見せるのはなぜ?

「職場に入ってきた20代の新人女性の態度に困惑しています。仕事でやりとりをするうちに仲良くなったのですが、ある時から態度が急変。話しかけても、あからさまに刺々しい態度を取られます。なのに遠くからジッと見つめられていることが多いです(視線を感じてそちらを見るとサッと目をそらされる)。 もしかして自分のことを好きなの? と思いましたが、周囲の話によると彼氏がいるらしいので違うかなと。自分としては恋愛対象として意識したことはないし仲良く仕事をしたいだけなのに、なぜこんな態度を取られるのかサッパリ分かりません」(40代男性)
「部下に彼女ヅラされがち」な男性の特徴の画像はこちら >>
 

……ハイ。

皆さんには、こういう経験ありますか? おそらく、「経験がある」人と「全くない」人とにハッキリ分かれると思います。なぜなら、こういう事態に遭遇するには、ある種の資質が必要だからです。

男性にある5つの「共通点」

 世の中には、「なぜか職場の女性から機嫌が悪い彼女のような態度を取られる男性」(!)というのがいるのです。ワタシなりに考察した結果、このタイプの男性には下記の共通点があるように思います。

 

1. 自分はモテるタイプではないと思っている

 

2. 婚活パーティや合コンでの女性受けはそれほど良くない

 

3. 学校や職場などで女性から好意をほのめかされた経験は何度かある

 

4. 相手が気に入っている女性でも、場合によっては据え膳食わないのはアリだと思う

 

5.女性の部下に気さくに接し、ときには厳しく叱る

 

……いかがでしょう? 5つのうち、4つ以上当てはまったら、あなたは「職場の女性から機嫌の悪い彼女のような態度を取られやすい」タイプです! では、一つずつ説明していきましょう。

 

1. 自分は別にモテるタイプではないと思っている

 これ重要。モテるタイプではないと思っている男性は、自信満々な態度で女性に接しません。つまり、知り合ってすぐにガンガン口説いたり、急速に距離を詰めたりしない。結果、警戒心強めの女性から気を許されやすくなります。

2. 婚活パーティや合コンでの女性受けはそれほど良くない

 この背景があるから、「自分はモテない」と思いこみがち。しかし実際は一定の層から、かなりモテます。一目惚れの経験が少なく(もしくは皆無)、出会ってすぐに恋愛モードになられるのも苦手なタイプと言えるでしょう。

3.学校や職場などで女性から好意をほのめかされた経験が何度かある

 合コンや婚活パーティーでは手応えを感じにくい一方で、継続的にコミュニケーションを取るのは得意。なので、同じコミュニティに属する女性には好かれやすいのです。自分自身も継続してコミュニケーションを重ねた相手だと心を許しやすく、無意識にかなり気安い態度を取っている可能性大。

4. 気に入っている女性が相手でも、据え膳食わなかった経験がある、もしくはそれもありだと思う

 これは、ガッツいていず、ゆとりがある証拠です。彼女や妻がいてゆとりがあるケースもあれば、今は付き合っている相手がいないケースもあります。ガンガン迫ってくる男性からは逃げようとする女性も、このタイプの男性には自分から抱きつくなど大胆な行動に出ることもあります。「全然手を出してこない。この人には自分から行かなきゃダメだ」と思うからです(でも自分からは行けない女性もいて、その場合、女性はイライラしながら悩むことになります)。

5.女性の部下を叱ることができる

 普段はフランクに接してくれる上司から仕事で厳しく叱られ、落ち込み、でもそのあと優しくフォローされた。

 これをやられた女性が上司に惚れてしまうケースは果たして世界中に何千万件発生していることか……と思うくらい、「気さく」「叱る」「フォロー」の3点セットに弱い女性は多いと思います。もちろん叱るにも色々あって、ただ悪態をついたり文句を言ったりするのではなく、本人のためだという愛情があって叱っている場合です。

 ……いかがでしょう。

一つずつ解説しましたが、どういう男性が、「職場の女性から機嫌が悪い時の彼女のような態度を取られやすい」(笑)か、なんとなく分かっていただけたでしょうか。

 特に、3と5あたりが重要で、このタイプの男性は、自分ではそのつもりがなくても、他の男性に比べて、その女性の内側に結構ズンズン入っていっているのです。同世代の友達のようにフランクに話すことも多いはずです。それでいて、厳しいときは厳しい。そして、そんな自分を反省したり相手をフォローする優しさもある。相手のこともよく見ている。

 だから、女性も「もしかして私のこと特別に思ってくれてるんじゃ」と思ってしまうし、いつのまにか独占欲がわいてしまうし、自分以外の人にもそうなの? とショックを受けたり腹が立ったり機嫌が悪くなったりしてしまうのです。

なぜ女性は勘違いするのか

 え、でも、男性からしたら仕事を気持ちよく進めるために人間関係も良好にしたいだけだよね? なんでそんな勘違いができるの?? と不思議に思う人もいるでしょう。

 しかし、女性の中にはそういう解釈ができないタイプもいるのです。言うなれば、「この世には、自分を口説いてくる男性と自分に興味がない男性の二種類しかいない」と思っている。無意識かつ無自覚かもしれませんが。

 だから、口説いてくるわけでもなく、かといって自分に興味がないわけでもなさそうな男性に動揺してしまうのです。

彼氏以外にざっくばらんな話ができる男友達がいない可能性も高いと思います。なんなら、ぶっちゃけたコイバナができる女友達も少ないかもしれません(もしいたら、この手のケースに関しても容赦ないツッコミが入るはずであり、誤解→好意を抱く→勝手にイライラして相手にヒドイ態度を取る、という妄想的暴走に走らないはず)。

 というわけで、こういう悩みを持ちたくない男性は、前述した5つのポイントに当てはまらないよう気をつけることと、職場で男性社員とほとんど話していない女性には慎重に接することを頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

 ちなみに、このタイプの悩みを持つ男性のルックスはどんな感じかというと。

 実際にこの悩みで電話相談をしてくださった複数の男性に「芸能人で誰に似ていると言われますか?」と聞いたところ、具体名は出せませんが、いずれも柔らかい顔立ちで好感を抱かれやすい芸能人の名前が挙がりました(40代のジャニーズ、50代の歌手など)。

 正統派イケメンではないけれど、「彼女がいそう」と思われるタイプ。

 ちなみに、プライベートでも男友達にこの悩みを相談されたことがあるのですが、彼もザ・イケメンというタイプではないものの、身だしなみに気を遣っていて彼女がいそうに見えるタイプです(実際います)。

彼氏持ちなのになぜ?

 もちろん、「じゃあそういう雰囲気は醸し出さないようにしよう」なんて思う必要はないですよ!  彼女がいそうに見えるのはいいことです。その上で「フリーです」と言えばいいだけのことですから(恋人募集中なら)。

 ちなみに、このタイプの悩みを抱えていた相談者さんの一人は、「そもそも彼氏がいるのに、なぜそんな態度を取ってくるのか」とその女性の心境が分からず悩んでいましたが、要は彼氏と別れたいのですよ。

 彼氏に満足できておらず、彼氏からさらっていってほしいのです。なのに、ハッキリした態度を取ってくれないからイライラしているのです。

 いやハッキリするも何も、別にアプローチしてないし……という話なんですが。

 でも、女性からしたら、「誤解される態度を取るあなたが悪い!」ということになるのです。

 どちらの言い分が正しいかは、ワタシが探偵よろしく壁の陰から二人の様子を盗み見するしかないですし、それができないので何とも言えませんが……(笑)

 しかし、どういう相手に、どういう態度を取ると、どういう状況になりやすい。ということだけは言えます。女性を知ることは、そのバリエーションを深く広く学んでいくことかもしれません。

 そのためには、女性とコミュニケーションを取る機会をなるべく多く持つことが大事。ときに失敗をすることがあっても、それによって学んだことを次に活かせば問題ナシ! 全ては無駄にならない!の心意気で、女性とのコミュニケーションを楽しんでくださいね!

【人気記事:「ハゲ」「デブ」「チビ」でもモテる男性は何が違うのか?

編集部おすすめ