テレビドラマでは『リーガル・ハイ』(2012年)に『デート~恋とはどんなものかしら~』(2015年)など、映画では『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『探偵はBARにいる』シリーズなど、多くの話題作の脚本を手がけてきた古沢良太さん。自分の作品を見返すことはあるのだろうか?
脚本家・古沢良太「過去の自分の作品はほとんど観返さない」その...の画像はこちら >>
 

――自分の過去の作品を見返すことはありますか?

 ほとんど観ないです。

だいたいの作品は最初の試写の1回しか観ていないですね。

――それは「単純に観たくないから」とか「その時間があるなら新しい仕事がしたいから」といった理由ですか?

 うーん、それもありますが……やっぱり恥ずかしくなっちゃうし、反省しちゃうからですね。もう、取り返しはつかないのに。

――「あの部分はああできたんじゃないか。こうすればよかったんじゃないか」みたいなことを考えてしまうわけですね。

 だいたいそうですね、いつも。でも今となっては、すごく昔に書いたものはもう忘れてしまっているから、新鮮に観られるかもしれないです。

――じゃあ10年以上前に脚本を書いた作品とかは、公開以来ずっと見ていないわけですか。

 基本的に見てないです。でも、『相棒』シリーズ(2005年~。古沢さんは各シーズンの数話分の脚本を担当)だけは、すごく再放送してるから不意に見ちゃうことがあるんですよ(笑)。「あ、また自分の書いた『相棒』がやってる」って。

――それも見ちゃうと、色々と考えてしまうわけですね。

 考えちゃいますね。

  〈明日の質問は……Q「海外のドラマと日本のドラマで脚本家の立場はどう違うのでしょうか?」です。〉
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