セブン-イレブン、見切り品値下げ販売裁判敗訴で失ったもの〜異なる同業他社の方針

 とはいえ、見切り販売を制限するというセブン-イレブンの方針は、消費者から賛同を得ることは極めて困難だろう。その理由としてはまず、パワーバランスで圧倒的に加盟店に勝る同社側の強要だと見なされることだ。もうひとつの理由としては、昨今の風潮を受け、お弁当という食品が食べられることなく捨てられていくという現象そのものに嫌悪感を示す人が多いと思われる。

 同社にとって、お弁当などの商品の廃棄は、現実的なレベルではなんら痛手にはならないが、見えない部分で大きなダメージとなっているのは間違いない。

●同業他社は加盟店の裁量任せ

 ちなみに、同業他社の場合は「見切り販売」についてどう対応しているのだろうか? ローソン広報によると、「見切り販売も含めて、価格設定(雑誌等の再販制商品は除く)はすべて加盟店にお任せしており、店舗のレジのキーにも、あらかじめ『割引キー』が組み込まれています」とのことだった。すべて加盟店オーナーの裁量で決めることができるということだ。

 また見切り品については、「見切・処分額の商品売上高に対する比率に対して、所定の負担率を乗じた合計金額の原価相当額を本部が負担いたします」とのことであり、これはローソンのウェブサイトにも明記されている。

 ファミリーマート広報も「価格設定については、独立した事業主である加盟店が決めること」としているが、見切り品などの負担については行っていない。これら2社の対応というのは、消費者からすれば当然のものと受け取れるだろう。

 では、なぜセブン-イレブンは、このような対応ができなかったのだろうか?

 セブン-イレブンからすれば、加盟店に貸与しているブランドイメージを「見切り販売」によって失墜させたくないという考え方が根底にあったのだろうが、それにこだわるあまり、結果的にブランドイメージを自ら著しく傷つけ、失わせてしまったといえよう。この損失を金額に換算すれば、1140万円を大きく超えてしまうかもしれない。
(文=久保田雄城/メディア・アクティビスト)

あわせて読みたい

ビジネスジャーナルの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

経済ニュースアクセスランキング

経済ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2013年9月9日の経済記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

経済、株式、仕事、自動車、金融、消費などビジネスでも役に立つ最新経済情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。