「無印良品」といえば、比較的低価格でありながら、その洗練された無駄のないデザインセンスで、日本はもちろんのこと世界中でも広く愛されている日用品ブランド。近年では無印良品が運営するホテルまでオープンさせるなど、その人気は衰え知らずだ。
無印良品の躍進は、今から40年近く前の1980年から始まる。もともとは西友のプライベートブランド(PB)商品として誕生したが、次第に評判となり、現在も無印良品を運営する良品計画が西友から独立するかたちで1989年に設立。今年2月時点で、国内外に975店舗を出店するまでに成長している。
そんな無印良品の商品には、企業理念のひとつでもある「簡素の中にある美意識や豊かさ」が存分に詰まっており、思わず手にとって購入したくなるものばかりだ。
そこで今回は、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が太鼓判を押す、無印良品の「この夏、揃えておきたいアイテム」を5つピックアップ。猛暑厳しいサマーシーズンを快適に過ごすため、ぜひ役立ててほしい。
インド綿ルームサンダル/690円(税込、以下同)室内履きのスリッパは意外と蒸れて暑く、日々のストレスの原因になりがちだ。しかし無印良品の「インド綿ルームサンダル」は、そんな夏のイライラを解消してくれること間違いなしの良品である。
多くのスリッパは軽くて丈夫なポリエステル製が主流だが、吸水性や速乾性に欠けるため、夏場は足元が蒸れてしまう。一方、この商品は吸水性に優れており、なおかつ綿100%なので丈夫。インドの職人が裁縫したというこだわりの逸品でありながら、690円というコスパの良さも嬉しい。
日焼け止めミスト SPF35・PA+++(50ミリリットル)/790円コスメグッズが充実しているのも、無印良品のウリのひとつ。
一般的な市販の日焼け止めは、一旦手に出して顔や腕に塗るのが普通だろう。しかしこの日焼け止めミストは、強めにプッシュすることで中身が霧状に広がるので、わざわざ手を使って塗る面倒を省ける。サイズもコンパクトなので、ぜひともかばんに忍ばせておきたい商品である。
アクリル冷水筒(約2リットル)/790円冷蔵庫に冷えたお茶を常備しておくのは、夏の日本ならばよく見られる光景だろうが、どんなピッチャーにお茶を入れるかというのも大事なポイントだ。そこで、無印良品の「アクリル冷水筒」をおすすめしたい。
この冷水筒は、約2リットル入るたっぷりサイズのうえ、フタ部分にカゴがついている。そこに水出しのティーバッグを入れておけば、沈むことなく、お茶の成分がピッチャー全体にまんべんなく広がるのだ。
もうひとつのおすすめポイントは、ピッチャー自体を横に寝かせても水漏れしないということ。これは“パッキン+ねじ式”が採用された密閉度の高いフタと、側面のデザインが平らに加工されているおかげである。冷蔵庫がパンパンなときも、収納するのがいくらか楽になることだろう。
暑い夏の水分補給には、ミネラルたっぷりの麦茶が一番だという家庭も多いだろうが、いつも麦茶ばかり飲んでいても飽きがきてしまうのではないか。そんなときに提案したいのが、無印良品の「水出し はと麦&レモングラス」だ。
サマーシーズンを中心に発売されており、無印良品のなかでも特に高い人気を誇るこのティーバッグには、一般的な麦茶の主成分である大麦に加え、美容効果と玄米のような香ばしさを兼ね備えた、はと麦が含まれている。そこに、赤い色合いとまろやかな甘みを持ったルイボスと、夏らしい爽やか風味のレモングラスが合わさって、さっぱりした飲み口に仕上がっているのだ。350円で1リットル用のティーバッグが20袋入りという、コスパの面でも優秀な商品である。
ごはんにかける 宮崎風 冷や汁 145グラム(1人前)/250円夏の大敵といえば、夏バテだ。しっかりと栄養を補給しなければならないのに、夏バテのせいで食欲が失せてしまうようでは、悪循環に陥る一方だろう。そこで救世主となってくれるのが無印良品のレトルト食品、「ごはんにかける 宮崎風 冷や汁」だ。
冷や汁とは、味噌をだし汁で溶いたものを冷やし、それをごはんにかけて食べるという、山形県や宮崎県などの郷土料理。無印良品であればそんな冷や汁を、冷蔵庫で冷やしてごはんにかけるだけで簡単に食べられる。
味噌のコクや、アジなどの魚介類の旨味が凝縮された味わいは絶品。化学調味料や合成着色料が不使用という安心感もあるし、キュウリやミョウガ、大葉などを刻んで加えれば、レトルトとはいえども、より本格的になる。
シンプルかつ機能的な、無印良品のアイテムたち。今年の夏も相変わらず、人々の生活に寄り添った“良品”を届けてくれている。今回紹介した商品は、この季節に特に活躍が期待される逸品ばかりなので、店舗に足を運んだ際は、ぜひともチェックしてみてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)