毎年話題に事欠かない日本テレビ系の『24時間テレビ「愛は地球を救う」』が今年も物議をかもしている。

 騒動になっているのは、二宮和也が司会を務めた『お節介バラエティー「あの人に会いたくない!」』に出演した人気芸人EXIT・兼近大樹に関する企画だ。

VTRで「兼近の中学時代の元カノ・マナさんが兼近の二股を目撃し破局した」といういきさつが説明され、マナさんがスタジオに登場した。ところが、放送後にマナさんがYouTube上で「完成したVTRを見て、事実と違うと思うことがあった」と涙ながらに心情を吐露。チャラ男キャラとして売り出している兼近にとって、ある意味「おいしい演出」ともいえるのかもしれないが、視聴者からは日テレの番組づくりに疑問の声が上がっている。

浮気現場を「目撃したことはない」

 マナさんは「伝えたいこと」と題してアップした動画で、「放送の1週間前くらいにスタッフがやってきて、その時、初めて『兼近さんが二股していた』と聞いた。まさか二股していたなんて思っていなかったのでショックだった」と告白。番組のVTRでは、マナさんが兼近の浮気現場を目撃したことになっていたが、「女の子の噂話を聞いたことはあったけれど、目撃したことはない」と否定。またスタッフから「兼近の悪いエピソードをたくさんくださいと言われて、すごい考えたが、実際なくて、付き合った2年間はすごい良い思い出です」と自身の思いを語った。

 この放送に関して兼近は、「これがテレビか」「台本見せられたときはレべチでやばたにえんだったけどさすがにめちゃめちゃ嫌だと伝えて抑えた結果がこれ!」(原文ママ)と番組の裏側をTwitterで暴露。しかし、投稿は数時間後に削除された。

タレント・局の協力関係壊すルール違反

 一連の騒動にテレビ局関係者は次のように指摘する。

「一般論として、今回の企画はバラエティーかつ深夜番組ということもあり、『二股ありき』ぐらいでつくるのはよくあることです。また、協力してくれる一般人の方に『実は二股していたなど、何か兼近に関する悪いエピソードがあれば教えていただきたいのですが』などと依頼するレベルは、普通にありますよ。

もしかしたら今回は、現場のスタッフの言い方や態度が高圧的になってしまい、結果として元カノの方に不快な思いをさせてしまったのかもしれません」

 一方、兼近の反論ツイッターに関して同関係者は次のように語る。

「普通の芸人だと『おいしい』ということになるのですが……。大前提として、タレントとテレビ局は協力関係にあります。局側は事前に兼近に企画の趣旨を説明していたわけで、その内情を暴露するのはルール違反であり、局の逆鱗に触れる行為です。EXITはテレビ局にとって使いづらいコンビになり、各局に起用自粛の動きが出てもおかしくありません。せっかくブレイクし始めていたのに、今後のテレビ進出に大きくブレーキがかかる懸念があります」

 ちなみに日本テレビ社長室広報部に今回の件に関して問い合わせたところ、「お問合せ頂いた企画は、出演者及び所属事務所と打ち合わせの上、製作したものです」と回答があった。ルール違反を犯してしまったEXITの今後が心配だ。

(文=編集部)

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