初の女性都知事。この立ち位置で女性の間で小池氏の評価は高い。
女性都議はいう。
「国会議員時代から常に政治家として『女性初』の冠を載き、それを切り開いてきた女性。自民党総裁選にも挑み、そして女性初の都知事。彼女に対して批判はあるものの、多くの女性の間では先駆者としての評価のほうが高いのです」
11月16日には全国の女性首長や経営者による会議「女性首長によるびじょんネットワーク(通称:びじょネット)」が東京商工会議所で開催された。全国で女性活躍を後押しすることを目的とした同会議。会場には全国の女性首長21人や女性経営者、大学研究者が集合。その旗振り役は小池氏と吉村美栄子山形県知事。小池知事は「『ジェンダーギャップ指数』(注:男女格差)が147カ国中110位、G7では最下位というのが現状。女性がリーダーであることでこれまで気付かなかった分野で新しい価値創造の取り組みができるきっかけにしたい」とあいさつした。
「女性たちも、小池氏の女性突破者的な動き、現在の男社会、男政界に風穴を開ける姉御肌の小池さんを一様に歓迎する女性が多い。東京は特に多い。女性の支持が多い政治家は選挙に強いです」(前出・女性都議)
第5の要素:時代を先取りする大胆な政策を実行あるIT業界関係者はいう。
「05年に小泉純一郎内閣の環境相として就任していた小池氏がクールビズを打ち出したとき、男性たちは鼻で笑った。『男にとってネクタイは命、そんなに簡単に取り外せるわけがない』と。しかし、今や夏場にネクタイをしている人は少ない。時代を先取りして旗振りした小池氏の嗅覚は凄いとしかいいようがない。