12月12日に放送された連続テレビドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の第9話に「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音がゲスト出演し、良くも悪くも大きな注目を浴びている。
川谷が演じたのは、デビュー曲の再生回数が9億回という驚異の数字を誇る若きシンガーソングライター・新津多九也。
川谷は放送前週、Twitterでドラマ出演を告知しつつ「見てね」とアピール。だが、川谷はタレント・ベッキーとの“ゲス不倫”報道以降、謝罪会見などを開いていないこともあり、“嫌われキャラ”が完全に定着。いまだに名前があがるとバッシングが止まらない。そのためインターネット上には
「演技している姿を想像しただけで不愉快。大好きなドラマだけど絶対に見ない」
「なぜ大勢いる歌手のなかから、わざわざ不倫した男を選んだのか、理解に苦しむ」
「テレ朝は炎上することがわかっていてキャスティングしたのかな。ドラマのファンを舐めているとしか思えない」
などとクレームが相次いでいた。
放送前から批判が続出していた『ドクターX』の第9話だが、実際に放送が始まってからも「物語に集中したいのに川谷絵音が映るたび気が散る」「新津のエピソードいらない。勇チャンに話を絞ってほしかった」と苦言が続出。その一方、作中で川谷が「週刊誌とかに入院してるとこ撮られるなんて、すっげーイヤなんですけど」というセリフを言ったことを受けて、「川谷絵音への皮肉が効いてて面白い」と評価する声もあった。
結果的に、第9話の平均視聴率は18.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、高い数字を記録している。
『ドクターX』は現在、第6シリーズが放送されており、主演を務める女優・米倉涼子の代表作との呼び声も高く、特に第2シリーズから第5シリーズまでは全話平均視聴率が20%を超える人気ドラマだ。
そんななかでの川谷の出演は、“炎上商法”“視聴率稼ぎのための話題づくり”と受け止める視聴者も多く、「『ドクターX』は大門未知子の心意気が見応えなのであって、話題づくりのためのどうでもいいゲストは不要」「客寄せパンダを使わず、純粋に物語の熱さで勝負してください」といった批判が出ている。
第6シリーズはここまで一度も平均視聴率が20%を超えていない『ドクターX』だが、ほかのドラマと比べると依然として高い数字をキープしているのも事実。最終話となる次回では、話題づくりに頼らない熱意あふれる展開を期待したい。
(文=編集部)