人気のあるユーチューバーに突撃して、本人の意向を無視して強制的にコラボを迫るスタイルで“迷惑系ユーチューバー”と呼ばれている「へずまりゅう」が、逮捕されたと報じられている。

 へずまは、YouTubeの規約に違反したとして5月15日、アカウントが強制的に削除(BAN)された。

BAN処分は通常、YouTube運営側からのたび重なる通告にもかかわらず違反を繰り返した場合に行われる。つまり、へずまはそれ以前に何度も警告は受けていたと考えられる。

 へずまに対しては、人気ユーチューバーの「ラファエル」が何度も迷惑をかけられたことで刑事告訴をすると宣言し、さらにほかのユーチューバーにも共同での告訴を呼びかけていた。

 それでもへずまの迷惑行為はとどまることなく、さまざまなユーチューバーに突撃を繰り返し、6月1日には“YouTube界のご意見番”的立場になりつつある「シバター」の自宅を特定して妻子と共にいるところへ急襲。シバターは警察に被害届を出したとも報じられた。

 へずまはメインチャンネルがBANされたあと、サブチャンネルに動画を上げ続けていたが、それも5月29日にBAN。

その後も新たにアカウントをつくるものの、次々に削除されている。6月2日には2回BANされるなど、これまでに5回のBAN処分を受けたという。

 そんななかで6月3日、へずまのツイッターで「マネージャーのしょうへい」を名乗る人物が、「今朝へずまさんが逮捕されました。すぐに出てきてくれることを祈ります」とツイート。このしょうへいは、へずまの指示でアカウントを共有しているとのことで、へずまの動画にもたびたび登場していることから、信ぴょう性は高い。

 へずまは、原宿の“ぼったくり”店に突撃して外国人店員ともめ、警察が介入する事態になったほか、緊急事態宣言下で休業要請を無視して営業を続けているパチンコ店で客や店員に向かって暴言を吐くなどして警察が出動する事態となるなど、裁判沙汰になるとみられる案件が複数ある。

 また、スーパーマーケットで会計前に刺身を勝手に食べ、その後に会計するという動画を公開し、弁護士などが違法行為だと指摘して炎上する騒動にもなった。

 へずまが今回なんの容疑で逮捕されたのかは定かではないが、方々で迷惑をかけてきたことで多くの反感を買っていることは間違いない。これを機に、迷惑をかけて耳目を集める名前の売り方は変えるようになるのだろうか。

(文=編集部)