“迷惑系ユーチューバー”として数々の騒動を巻き起こしてきた「へずまりゅう」こと原田将大容疑者が、自身3度目となる逮捕をされたことで、いよいよ実刑をくらうことになるのではないかとの見方が広まってきた。
同業のユーチューバーをはじめ、有名人に“凸撃”(アポなしで突然、コラボ撮影を迫ること)を行うなど、原田容疑者はたびたび騒動を起こしてきた。
「原田容疑者は4月、東京・原宿で偽ブランド品を高額で売りつけている洋品店があるとの情報を得て、突撃する動画を公開しています。疑惑のある店で商品を購入し、偽物であることを確認したうえで、返品を迫りつつ偽ブランド品を販売していることを追及するという内容でした。その後、外国人店員ともみ合いになり、警察も介入する事態に発展し、原田容疑者本人も事情聴取を受けたようです」(芸能記者)
その模様を『【超神回】原宿ぼったくり黒人と大乱闘に!警察が総動員出動する事態に…』と題して公開すると、その動画は数多く再生され、視聴者からは高評価を得た。
「今回、原田容疑者が逮捕された容疑を見ると、この時の成功体験を再び繰り返そうとしたのだとみられます。しかし実際には、本物のブランド品であるにもかかわらず、『これは偽物だ』などと難癖をつけて騒ぎ立てたことで、業務妨害や信用毀損などの容疑で逮捕されたのです」(同)
原田容疑者はユーチューバーの「わたきん」こと吉本航容疑者に企画を持ちかけ、2人で5月上旬に大阪市内の洋品店を訪れた。海外ブランドのTシャツを購入した後、糸のほつれがあるとして店舗に返品を要求。その際、「返品をお願いします。偽物っぽいんですよね」とクレームをつけている。さらに「なんでぼったくってんすか」などと大声で恫喝。その様子が動画で公開されたことを知った店主が警察に被害届を出したことで、逮捕に至ったという。
原田容疑者は、6月に傷害罪で警視庁に逮捕されている。不起訴処分としてすぐに釈放されたものの、7月に窃盗容疑で愛知県警に2度目の逮捕をされ、こちらは起訴されている。起訴内容は、スーパーで商品の魚の切り身を会計前に食べたというもの。
「この刺身は価格にすれば400円ほどで、食べた直後に会計を行って料金を支払っているので、実害は出ていないにもかかわらず逮捕という珍しいケースです。これは、たびたび迷惑行為を行っていた原田容疑者が、堂々と違法行為をYouTubeで公開していることに対する“懲らしめ”の意味合いが大きいでしょう。また、ユーチューバーの影響力が高まっていることもあり、社会的な影響も考慮したという側面もあるといえます」(全国紙記者)
この窃盗容疑に関する初公判の直前、大阪府警に再逮捕されたことで、公判は急遽中止になった。今後、この2つの事件については並行して捜査や審理が行われるとみられるが、弁護士など法曹関係者の間では、実刑とはならずに執行猶予が付くだろうとの見解が大勢を占めるようだ。
「2つの刑事事件が同時に審理されることで、裁判官の心象が良くないのは確かです。しかし実害は少なく、殺人や傷害といった人体への危害を加えているわけではないので、懲役2~3年、執行猶予3~5年という見方が多いですね」(同)
その一方で、大きく風向きが変わる可能性もあるという。
「実は、ほかにも警察が捜査している案件があるようです。原田容疑者の動画では、刑事事件になりそうな内容が多々あり、警察は個別に立件できるか否かを見極めているとみられます。特に、沖縄の首里城復興を願う寄せ書きボードに原田容疑者が大きく落書きした件が、器物損壊などの罪に問われるのではないかとの見方が強まっています。
原田容疑者は、友人らに宛てた手紙のなかで、すでに知名度が高まったので、釈放されたら今後は他人に迷惑をかけない動画などをつくる企画を考えていると明かしていると報じられている。だが、他人に迷惑をかけて知名度を得た報いは、本人が想像するより大きなものとなるのかもしれない。
(文=編集部)