先のツイートで注意を促した電話は、特殊詐欺ではなく本物の市役所からのものだったというのだ。市役所から土曜日に、銀行口座番号を聞く電話がかかってきたということで詐欺と勘違いしたようだが、実際の顛末を鴻巣市役所・福祉課に問い合わせてみた。
勘違いはなぜ起きたのか–敬老のお祝い金を振り込むために、銀行口座番号を問い合わせる電話をかけたというのは事実なのでしょうか。
福祉課担当者「順を追って説明しますと、敬老のお祝い金は本来、直接該当者のご自宅までお届けにあがっています。それが新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、銀行振り込みとなりました。そこで、お祝い金を贈呈する該当者には『口座振替依頼書』をお送りし、それに口座情報を記入して返送していただき、振り込むという流れです。
今回話題になった件については、7月に通知をして返送いただいた『口座振替依頼書』に記載されていたのが“ゆうちょ銀行”だったので、店名について確認のために電話したのですが、先方がそのことを失念されていたということで、詐欺と勘違いされてしまったわけです」
–(本来、市役所の業務が休みのはずの)土曜日に電話があったということも、詐欺と勘違いされる要因になった可能性があります。土曜日に電話をかけることは、よくあるのでしょうか。
福祉課担当者「電話をかけるのは基本的には平日の日中で、返送いただく書類にも『日中に連絡が取れる電話番号』を記載していただいています。本件の方の場合も、平日に何度か電話したのですが、つながらなかったため、土曜日にかけることになりました」