2月11日、文春砲がハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)を襲った。

 文春オンラインによって、人気シンガーソングライター優里(ゆうり、26歳)と、ハロプロ所属の8人組アイドルグループ「Juice=Juice」でサブリーダーを務める高木紗友希(たかぎ・さゆき、23歳)との“半同棲交際”が報じられたのだ。

「優里さんのほうは、報道直後の12日金曜に放送された『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に“ネットで話題のミュージシャン”として初出場、しかもトリで熱唱しファンを歓喜させていました。一方の高木さんのほうは、同じく12日にJuice=Juiceからの脱退、ハロプロからの離脱を表明。あまりにも対照的な対応に、ハロプロファンは愕然としていましたね」(30代のハロプロファン)

 文春オンラインによれば、2人の交際開始は2019年末ないし2020年に入ってからのこと。記事では、優里の自宅マンションで洗濯物を干す高木の姿や、2月7日に開催されたハロプロのコンサートに高木が同マンションから出勤・帰宅する様子などが写真付きで詳細に記述されていた。

 優里は、人気バンド「MY FIRST STORY」のボーカル、Hiro(森内寛樹、27歳)がレコーディング監修した楽曲で名を上げ、路上ライブアーティストから一気にスターダムへのし上がった“シンデレラボーイ”。2020年に2曲の配信シングルをリリース後、同年8月にメジャーデビューしている。

 ちなみに彼を“見初めた”Hiroは、大人気バンド「ONE OK ROCK」のボーカルで元NEWSメンバー、さらには森進一・森昌子元夫妻の息子としても知られるTaka(森内貴寛、32歳)の弟としても知られる人気アーティストである。

コブクロ好き、自身も歌唱力の高さを誇ったJuice=Juice高木紗友希

 一方の高木は、“ハロプロの歌姫”として知られる歌唱力の持ち主。2009年11月にハロプロエッグ(現在のハロプロ研修生)に加入後、ハロプロ一筋で活動を続けてきた10年選手で(Juice=Juiceの結成・加入は2013年2月)、2020年11月に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)内の企画「令和アイドル界スゴいボーカリスト10人」のひとりに選出され、ますますの活躍が期待されていた。

「高木さんはコブクロ好きを公言するなど、“聴かせる”ミュージシャンの音楽を愛聴していることをインタビューなどでたびたび語ってきました。そんな彼女にとってみれば、シンガーソングライターの優里さんとの交際は『天まで登れ!』(ハロプロ研修生の楽曲)という気持ちだったのかも。

 高木さんは今、『初めてを経験中』で『アレコレしたい!』(共にJuice=Juiceの楽曲)時期なのかもしれません……。

8年間も在籍したJuice=Juiceからの脱退は残念ですが、またどこかで彼女の美声を聴けることを願っています」(前出の30代ハロプロファン)

Mステ初出演!
皆さん見てください!

おーし!がんばろ!#優里 #ドライフラワー #Mステ pic.twitter.com/tlJSf6OuV6

— 優里 (@yuuri_official) February 12, 2021小栗旬との交際を報じられた矢口真里、庄司智春との“岩盤浴デート”を報じられた藤本美貴は共にモー娘。を脱退

 芸能人とはいえ成人したひとりの女性が、男女交際の発覚だけで「一発即退場」とは少々酷な気もするが、それも男性ファンが主体の女性アイドルならではの厳しさなのかもしれない。

「ハロプロで『男女交際で即脱退』といえば、2005年4月に俳優・小栗旬との“連泊交際”を『フライデー』(講談社)に報じられモーニング娘。を脱退した矢口真里、2007年5月にのちに夫となる庄司智春との“岩盤浴デート”を『フライデー』に報じられ同じくモーニング娘。を脱退した藤本美貴の例が思い出されますね。

 ただ、2000年8月に俳優・押尾学との“お泊まり愛”を『フォーカス』(新潮社/現在は廃刊)で報じられた安倍なつみ(当時はモーニング娘。に所属)はスキャンダルを不問に付されるなど(このとき安倍は「一緒にプレステをしていた」と釈明)、所属するグループからの脱退にまではいたらなかった例も多い。おそらく高木は、交際発覚後の事務所上層部との会談で、『男かアイドル活動か』を迫られ、優里を取ったのでは。ハロプロを擁するアップフロントグループは、『アイドルである以上は男女交際はNG』を貫いている事務所ですから。

 ただ、先述の矢口真里や藤本美貴のその後の活躍を見てもわかる通り、反省して謹慎を受け入れれば事務所までクビになるわけではない。高木は長く活動してきたハロプロの功労者ですし、別に仕事で手を抜いていたわけではない。本人にその気さえあれば、一定の冷却期間をおいたあと、また活動再開するのではないでしょうかね」(週刊誌記者)

譜久村聖が歴12年で24歳、柏木由紀が歴14年で29歳、白石麻衣が歴9年で28歳

 一方でこの週刊誌記者は、今回の高木紗友希のスキャンダルを、アイドル業界の状況に鑑みて「致し方ない側面もあるのでは」と語る。

「今後、こうした例は増えるのではないかと思います。というのも、“アイドルがアイドルのままでいる期間”が、以前に比べ飛躍的に延びているからです。

 2010年あたりに始まるとされる“アイドル戦国時代”までは、基本的に女性アイドルは10代前半からなかばでデビューし、数年をアイドルとして駆け抜け、遅くとも20歳前後で卒業するものでした。ファンにとってもアイドル本人にとっても、アイドル活動はあくまでも“10代の刹那的な輝き”を楽しむものだったわけです。

 ところがアイドル戦国時代を経て、俗に“AKB商法”とも呼ばれるような物販を絡めたライブビジネスが規模の大小を問わず確立されます。その結果、固定ファンだけを相手にしていれば、20代なかばを過ぎてもアイドル活動を続けていくことが可能になった。

 スキャンダルに見舞われた前述のハロプロアイドルでいえば、スキャンダル時に矢口真里は活動歴7年で22歳、藤本美貴は活動歴6年で22歳、スキャンダルを不問に付された安倍なつみも22歳で卒業している。ところが最近は、ハロプロでいっても、現在モーニング娘。のリーダーを務めている譜久村聖が歴12年で24歳であるほか、20代なかばのメンバーが卒業しないまま多数在籍しています。

 他グループでも、いまだAKB48のメンバーであり続けている柏木由紀が歴14年で29歳、昨年乃木坂46を卒業した白石麻衣で卒業時に歴9年で28歳……等々、アラサーのアイドルも珍しくない。彼女たちないし彼女たちより下の世代のアイドルたちはみな、オーディション制度、スクール制度が確立された2000年代以降にこの世界に入ってきていますから、早い者では小学校低学年に芸能活動を開始させている。つまり現在のアイドルは、10代20代のほとんどをアイドルとして過ごすことも可能……という時代を生きているわけです。

 今回スキャンダルに見舞われた高木紗友希も、芸能活動歴11年で23歳でした。周囲の友人は普通に恋愛を楽しみ学生生活を満喫し、そして社会人として新しい一歩を踏み出そうかという時期に、自分はひたすらアイドルとして禁欲的な生活を送らなければいけないとなると、これはつらいでしょう。コソコソ恋愛してしまうのも無理からぬことではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)

アイドルが恋愛・結婚に対して抑制的な状況は今後も変わらない

 しかし、Negiccoの3人やでんぱ組.incの古川未鈴の例など、そうしたアイドルの活動歴の長期化と高年齢化を受けて、「アイドルの結婚」を許容する雰囲気も生まれているように思われるが……。

「それらはやはりレアケースでしょう。女性アイドルのビジネスが基本的には男性ファンを対象としたものであることを考えれば、アイドルが恋愛・結婚に対して抑制的であらねばならない状況はあまり変わらないと思いますね。

 結果、隠れて恋愛をするアイドルはより増える。ところがSNSの隆盛等の時代状況もあり、アイドルの恋愛は発覚しやすくなっている。結果、メディアに恋愛をすっぱ抜かれるアイドルは今後も増える……というわけです」(前出・週刊誌記者)

 歌のうまいメンバーが多いことでも知られるハロプロのなかでも、歌唱力は群を抜いていたという高木紗友希。彼女が再びファン前でその美声を響かせてくれる日はくるのだろうか。

(文=編集部)

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