新型コロナワクチンの4回目・5回目接種が進むなかで、一部でアナフィラキシー反応による死亡事例の報告も報道されている。

 厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会によると、昨年2月17日から今年10月28日までに新型コロナワクチン接種後の死亡事例報告が1908件あったという。

 11月には愛知県愛西市に住む40代の女性が、ファイザー製ワクチン4回目の接種から約5分後にアナフィラキシーを発症し、医師は応急措置でアドレナリン注射を試みたものの血管が見つからず、搬送先の病院で死亡が確認された。

 接種会場でアナフィラキシーに対して迅速にしっかりした対応をしないと、今回のような死亡事故に繋がる可能性がある。以降、愛知県の集団接種会場では、アナフィラキシーが起きた場合を想定した応急対応などの訓練が行われているという。

 パソナが仕切っている新型コロナワクチン接種会場で働いたスタッフ女性(30代、都内在住)に話を聞いたところ、驚くべき告発を受けた。

「一部のワクチン大規模接種会場では、医療従事者の管理がひどくずさんで、寝ている医者もいたので、今回のような死亡事故は起こり得ます」

「コロナ禍で医療従事者が足りていないのです。定年や休職中の医療従事者、新型コロナワクチンにあまり知識のない歯医者も呼んでいました。

新型コロナワクチン接種会場の医者は、医師免許さえあれば誰でもできる仕事です」

「医療従事者が足りていないので、どんなに勤務態度悪くてもクビにできないのです。なかには、問診票をいかにもヤル気なさそうに棒読みしたり、寝ている医者もいました。本来は、接種後の注意(飲酒や激しい運動、長風呂を控えるといった事項)を説明しなければならないのに。接種後に体調崩す方のなかには、正しい指導を受けていない方もいると思います」

 新型コロナワクチン会場の医療従事者の時給はどれくらいなのか。

「国営と地方自治体とで格差があります。国営の接種会場の医者は時給3万円、自治体運営の場合はその半分くらいですね。

医師のリーダーは、さらに時給が上がるようです。看護師は時給3000円くらいと聞きました」

――では、相当な税金が「サボる医師」にも使われている?

「そうだと思います。病院では医療従事者が足りないのに、私がいた新型コロナワクチン接種会場には医療従事者が余っていましたよ」

 なんということだろうか。高給をもらいながら寝ているような医師には、問診されたくないものだ。

医師にインタビュー、ワクチン接種会場は“無能医”が多い?

 筆者は、群馬県在住の内科医(50代)にも話を聞いた。

「私にも“ワクチンバイト”の案内がきましたが、断りました。

時給は時期やエリアによって大きく異なるものの、10~20万円の案件の募集も見ました。ちなみに、医師のアルバイトは、例えば内科外来や胃カメラなどで、一日7~12万円ほどです。ワクチンバイトは簡単な問診をしてサインするだけですから、どんな無能な医者でもできる仕事ですので、薄給の勤務医には垂涎の的です。

 しかし、本職を疎かにして休みを取り(あるいは“研究日”と称する平日のフリー日を使い)ワクチンバイトに行くのは憚られます。実際にはコソコソ行っている医者もいるかと思いますが、少数と思います。開業医は開業医で、新型コロナ治療の収益はワクチンバイトをさらに上回るので、そもそも接種会場に開業医はいません。

人数によりますが、“30万円は軽い”と友人は吹聴しています。

 世の中には、無能の極みで常勤医として働けず、単発のアルバイトで食いつないでいる“フリーター医”がたくさんいます。また、退職後、仕事に困っている老人医も多いのです。そういう医者にとって、今回の“ワクチンバイト”は天から降った慈雨なのです」

――“無能医”がアナフィラキシーに上手く対応できない可能性は?

「現場でアナフィラキシーショックが起きても、無能医に対処は無理だと思います。たまたま有能な医者かナースがその場にいれば難を逃れると思いますが、母集団が大きいので、一定の確率で事故は必ず起きます。

“サボって寝ている医師がいた”というのは、まったくそのとおりです。

ワクチンの実務は、形だけの名誉職(医者)ではなく事実上ナースが行っていますので、ナースたちのやっかみも半分感じる言い方にも聞こえますね。

 パソナが取り仕切っているのであれば、管理がずさんなのは当然ですよね。医療に関しては完全に専門外ですから」

――アナフィラキシーに対して、しっかりと対処しないとどうなる?

「アナフィラキシーで怖いのは、気道の粘膜が浮腫で詰まってしまい窒息死することです。秒単位での対処が必要です。交感神経を刺激するエピネフリンを正しい濃度で筋肉注射することが必要です。そのため、愛知県の事件で『血管が見つからなかった』というのは不思議な言い訳ですね。

気道閉塞がひどい時は、窒息死を防ぐため口から気管に管を入れるか、喉を切って気管に管を直接差し込むことが必要です。それをできることがワクチンバイト医の最低限の条件になりますが、実際にはそれを満たす医者はほとんど現場にいないはずです」

――では、どうすればよいのか。

「アナフィラキシーをあらかじめ予想したり防いだりすることはできません。1万発にひとつのロシアンルーレットだと思いますね。対処する能力のある医者が必要です」

――新型コロナコロナワクチン接種会場に政府利権が絡むか。

「新型コロナ関連費は80兆円とも300兆円ともいわれており、完全に新たな利権として確立した感があります。報道によると、政府は当初8.8億人分の新型コロナワクチンを確保しました。接種率は国民の8割といわれているようですが、結局、国民全員が受けても一人7本打たなくては消化できない数です。

 ワクチン推奨の一環として、莫大な補助金もついています。僕の身辺では、新型コロナコロナワクチンの副反応リスクを考えて打たない開業医もいますが、打たないことを隠して、巨額の補助金欲しさにバンバン患者に打ちまくっているんですよね。しかし、接種が増えるにつれ、重篤な副反応や死亡例の報告が増えましたね」

 新型コロナウィルスの重症化を防ぐために、新型コロナワクチンを打つことも一つの選択肢だ。現在は副反応の少ない不活化ワクチンのノババックスも打てるようになっているが、ファイザー、モデルナの「mRNAワクチン」は、それに比べ副反応のリスクが高いとされている。

 新型コロナワクチン接種会場の医療従事者には、「人命を預けられている」という責任を持った対応をし、行政もパソナなどの派遣会社に丸投げせず「国民の命を守る」ために、しっかりとした指導をすべきである。

(取材・文=深月ユリア/ジャーナリスト、女優)