23日、元フジテレビアナウンサーで現フリーアナの平井理央が離婚したと発表した。平井といえば、フジ局員である夫が、タレントの熊田曜子の夫から、熊田と不貞行為におよんでいたとして慰謝料を求める民事訴訟を起こされている。
熊田は2012年4月に実業家のA氏と結婚し、18年6月までに3人の女児を出産。ママタレとして活躍する一方で、同年4月放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)出演時には「夫が給料を教えてくれない」と吐露したり、19年6月にはInstagramのストーリーズで「朝起きて一番にする家事が一口も食べてもらえなかったご飯の処理。食べるって言ったのに。このパターンもう100回は経験してるけどかなりのダメージ」というコメントとともに、手料理にバツ印をつけた画像を投稿したりしていたことから、夫婦関係の悪化もささやかれていた。
そんな熊田とA氏の関係が世間を騒がせ始めたのは、昨年5月のことだった。熊田がA氏に暴力を振るわれたとして警察に通報し、A氏が逮捕されていたことが公になり、熊田は
「夫からの暴力行為は今回が初めてではなく、夫が帰宅する時間が近づくと恐怖を感じるようになってしまっており、そのような状態でこれ以上婚姻生活を継続することは難しいと判断し、所属事務所や弁護士さんと協議を重ねた上で夫と離婚することを決意し弁護士さんに離婚手続きを委任することとなりました」
とのコメントを発表。その直後に「FLASH」ウェブ版は、A氏は逮捕された日に熊田に対して彼女の不倫を疑わせる録音データをつきつけ口論となり、その途中で熊田の布団を跳ね上げようとしたA氏の手が顔に当たったことから警察への通報に至ったと報じ、熊田の不倫疑惑が浮上する展開になった。
その後も双方の攻撃は続く。昨年6月、A氏が複数の週刊誌の取材に応じ、熊田とテレビ局員の不倫を疑い自宅の様子を録音した結果、熊田が知人との電話での会話のなかで不倫を匂わす発言をしていたと証言。「週刊新潮」(新潮社)によれば、熊田は「絶対に2ショットは撮られてない」「(夫は)確実な証拠は絶対掴んでない」などと話していたという。
平井の夫・B氏が勤めるフジの関係者はいう。
「慶應卒のBさんは以前は茶髪にアゴ髭、服装もラフなチャラ男キャラだった。平井と付き合う前は別の局アナとも交際が噂されるなど遊び人のイメージが強く、人気アナだった平井とBさんが結婚した当時は『平井もBさんに引っかかってしまった』というのが局員の受け止め方だった。なので今回の熊田との件についても『さもありなん』という感じで、局内で驚く向きはないだろう」
熊田への暴行については刑事裁判で事実と認定 一方の熊田も抗戦姿勢を崩さない。A氏による暴行被害の訴えを取り下げず、A氏は暴行容疑で起訴され、昨年12月には罰金20万円の判決が出ているが、熊田は公判のなかで
「このままだと、もっと殴られる。誰かに助けてほしいと思って110番しました」
「もう一人では無理だと思いました。3人の子供の父親なので『私さえ我慢すればいいのかな』と思ったけれど、このままでは子供たちの母親もいなくなって、父親も捕まっていなくなると思いました」
と証言。さらに熊田は、A氏が過去に熊田に対し放った「ぶっ殺すぞ、お前」といった発言や、熊田の「痛い痛い痛い」という発言、さらにはA氏が熊田を手で叩く音を録音した音声も証拠として裁判所に提出。A氏が主張する不貞については一貫して否定し、毅然とした態度をみせた。
気になるのは、A氏が熊田と平井の夫の不貞行為を示す証拠だと主張するDNA鑑定書だ。
「その点は公判で熊田サイドも追及しており、Aさんは週刊誌の取材などに対し、契約していた調査会社が平井の夫の使用済みの箸を飲食店で入手したと主張している。だが、結局、暴行についての刑事裁判でその鑑定書は証拠として裁判所に採用されず、熊田と平井の夫に対して起こした民事裁判ではAさんサイドは証拠として提出すらしておらず、もはや証拠能力はないといっていい」(週刊誌記者)
熊田にもダメージ では熊田とA氏の主張は、どちらが正しいのだろうか。
「まず、A氏による熊田への暴行については刑事裁判で事実と認められたので、証拠として提出された音声からも、熊田が日頃からそれに悩まされていた様子がうかがえる。そして熊田の不貞疑惑については、当初は決定的な証拠とみられていたDNA鑑定書が民事裁判で提出されておらず、不貞を裏付ける写真なり映像なりの物的な証拠がなければ、認められる可能性は低い。ただ、なぜ熊田がそのような物品を持っていたのかという疑問は残るし、このタイミングで平井が離婚に踏み切ったという事実もあり、いまだに不貞はあったのではないかという見方も強い。
熊田は以前はテレビ出演や企業の広告キャラクター、イベントなどで数千万円レベルの年収があったとみられるが、騒動後はテレビの仕事は減っており、平井の離婚も重なったことで、民事裁判の結果が出るまでは、どこのテレビ局も起用自粛ムードになるのは避けられない。さらに熊田の場合、約10年前のペニオク騒動でステマ関与という過去もあるだけに、テレビ局のみならず企業も起用には二の足を踏む。もし仮に裁判で不貞が認められるようなことになれば、芸能界引退の危機を迎えかねない」(週刊誌記者)
また、A氏サイドの事情についてこんな声も。
「A氏は自身の会社を経営しており、熊田に暴行を加えていたとなれば、ビジネス上の取引にも影響が出かねず、熊田サイドにも非があったという方向に持って行く必要があるのでは。それにしても、どういう伝手があるのかはわからないが自身もマスコミを使って、本来であればマスコミの扱いに慣れた芸能事務所がついて有利なはずの熊田に互角の戦いを見せているところをみると、A氏も相当なやり手であることは間違いない」(別の週刊誌記者)
(文=Business Journal編集部)