第65回ブルーリボン賞の受賞者が先月24日に発表され、主演男優賞に二宮和也、助演女優賞に清野菜名、新人賞にKoki,が選出。ジャニーズ事務所と関わりが深い顔ぶれとなったが、スポーツ紙各紙の清野へのインタビュー取材記事のなかで、同じくブルーリボン賞受賞歴を持つ夫、生田斗真について一切触れられないという「不自然な点」が一部マスコミ関係者の間で話題となっているようだ――。
清野は2011年に『桜蘭高校ホスト部』(TBS系)で女優デビューを果たし、14年には19歳で映画『TOKYO TRIBE』のヒロインに抜擢。18年に『半分、青い。』でNHK朝ドラに出演、18年放送の連続テレビドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で橋本環奈とダブルヒロインを務め、若手実力派女優としての地位を固めた。
プライベートでは、15年放送の連ドラ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(TBS系)で共演したジャニーズ事務所所属の俳優、生田斗真と20年に電撃婚。昨年には第1子を出産し、公私ともに順調な日々を送っている。
その清野は今回のブルーリボン賞では、『キングダム2 遥かなる大地へ』『異動辞令は音楽隊!』 『ある男』で助演女優賞を受賞。同賞は日刊スポーツ、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、スポーツ報知、デイリースポーツ、東京中日スポーツ、東京スポーツのスポーツ紙7紙が選考するもので、歴史は半世紀を超える。受賞した俳優に7紙の記者が直接インタビューし、その記事で受賞者を発表するのが恒例となっているが、異変があったのはこの受賞者発表の記事だ。
「先月24日に7紙の受賞者発表の記事が配信されました。清野は『チャンスがあればハリウッド作品に出たい』などと野望を明かしましたが、7紙上で夫の生田に関する言及が一切なかったのが不自然だったんです。生田は11年のブルーリボン賞で新人賞を受賞しており、夫婦で受賞となるので、スポーツ紙7紙もそこを質問したはずなのに、記事をよく読んでみるとコメントが一切なかった。
もしくは、各紙とも生田に関する質問はせず、事務所サイドに忖度したのか。スポーツ紙はトップコートとジャニーズとは蜜月で、不用意に怒らせないよう日頃から気を使っていますから」(週刊誌記者)
トップコートとジャニーズといえば売れっ子タレントを抱え、テレビ各局に対する影響力は絶大。その怒りを買えば、所属タレントを出さないといわれかねない。各局は気を使っているが、それはスポーツ紙も同様のようだ。
一方、Koki,は『牛首村』で主演して新人賞を受賞。その受賞者発表の記事で本人は、父で俳優の木村拓哉に演技面で相談し、「強く表現するのか(心の)中で強い気持ちにするのかなど、具体的に相談しました。家では直接、話しました」と明かした。「enjoy and do your best」とのメッセージをもらったことも告白。「1人の人として、こうありたい」と、人として俳優として木村を目標にするとまで語り、インタビューで非常に冗舌だった印象をうかがわせた。
「だからこそ、清野の受賞者発表の記事に生田に関するコメントが一切なかったのが不自然でした」(前同)
もっとも、Koki,の受賞をめぐっても、ネット上では「父親の影響でしょうかね 賞決めも落ちたものだと思う」などと選考における木村の影響力を疑う声もみられる。ちなみに昨年のブルーリボン賞の主演男優賞は岡田准一でやはりジャニーズ。
(文=Business Journal編集部)