6月26日放送の『情熱大陸』(TBS系)に、AKB48総監督の横山由依が登場した。
昨年12月に前任の高橋みなみからバトンを引き継いだ横山だが、同番組では、その責任の重さに苦悩したり、握手会でファンの列が生まれないなど自身の人気のなさに落ち込んだりする姿が映し出された。
問題のシーンは、番組の後半。ライブのリハーサル中にスタッフが拡声器で指示を出している場面で、まったく話を聞いていないメンバーたちに、横山が「聞いてないけどわかってんの? 説明してるから聞いて!」と怒鳴りつけた。
しかし、その後も雰囲気はあまり変わらず、特に横山の後ろにいた金髪のメンバーはだるそうに横山をにらみつけ、総監督の一喝を無視するかのように勝手に踊り出す始末だ。
この一連の様子が放送されたことに対して、インターネット上では「スタッフのほうを向いてないし、全然話を聞いてなかった」「怒られてもふてくされるだけで小学生以下」「やる気なさすぎ。スタッフも厳しく接したほうがいい」との声が噴出しているほか、目立っていた金髪のメンバーについて「NMB48のある若手メンバーではないか」という声も上がっている。
「AKBグループの現場での態度の悪さは、今に始まったことではありません。以前にも、ライブのリハーサル中に話をやめないメンバーに対して、大島優子が『たかみな具合悪いんだから、ふざけんじゃねーぞ』とブチギレ、その一部始終がドキュメンタリー映画の中で放映されたことがあります。これは、大島が前日に熱中症で倒れた高橋を気遣ったことから生まれた場面で、後に元SDN48の佐藤由加理が『怒られたのは自分だった』と自白しています。
とはいえ、これまでは高橋というカリスマの存在感もあってグループ内の緊張が保たれていましたが、おっとり型の横山が総監督になり、歯止めがきかなくなりつつあります」(テレビ局関係者)
今回の放送について、AKBファンの30代男性は以下のように語る。
「先日の『選抜総選挙』では、2位の渡辺麻友が『今、AKB48はピンチ』『今のメンバーだけではカバーできない』『AKB48をこのまま終わらせたくない』と異例の“警告”を発していましたが、この様子を見て納得しました。現場の雰囲気が悪いことが伝わってくる上、スタッフもメンバーも惰性でやっているような感じで、とても『いいパフォーマンスを披露しよう』という姿勢には見えませんでした」
●怒る横山の隣で、知らんぷりの峯岸みなみ
また、以下のように語るのは別の30代男性ファンだ。
「これは、横山の求心力や資質の問題ではないと思います。総選挙の順位やAKBとしてのキャリアを考えた時、横山の総監督就任が“抜擢”であることは明らか。それなら、先輩メンバーたちが支える体制がなければ成立するわけがありません。それなのに、横山が叱りつけている時、隣にいた峯岸みなみは『我関せず』といった感じで知らんぷりを決め込んでいました。
にもかかわらず、峯岸はツイッターで『AKBグループのメンバーは全員観ていてほしい』『(マネージャーやスタッフは)この映像資料をメンバー全員に配るぐらいのことを率先してやってほしい』などときれいごとを語っていました。それなら横山が困っている場面で助け舟を出すべきだし、そもそも総監督の密着番組を観ないようなメンバーは論外でしょう。いちいちそんなことを呼びかけないといけないぐらい、今のAKBグループはプロ意識が低い集団なんだな、と感じざるを得ませんでした」
「AKBの“オワコン化”は視聴率にも表れている」と語るのは、前出のテレビ局関係者だ。
「今年の総選挙では、上位メンバーが発表された3部こそ平均視聴率17.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でしたが、これは実質30分程度ですからね。昨年の終盤約1時間の18.8%からはダウンしている上、第1部は6.2%、第2部は8.7%と1ケタ台で番組全体では10%台です。そんな中、『17.6%』の部分だけ強調されていること自体、AKBの苦境を浮き彫りにしているといえます」(同)
7月8日からは、ドキュメンタリー映画第5弾となる『存在する理由DOCUMENTARY of AKB48』(東宝映像事業部)が公開されるが、まさに「存在する理由」が問われかねない事態になっているようだ。
(文=編集部)