13日深夜、正式に「解散」することが分かったアイドルグループSMAP。すべては現実であり、日本を代表するアイドルグループにの歴史が終わることは、純然たる事実である。
メンバーの多くが40代となり、近年はコンサートの回数も減少していた。ダンスにキレがないという話もあり、ファンも徐々に離れていったのも現実。もはや「アイドル」として活動するには厳しかった現状を鑑みれば、メンバー間の気持ちや意図は別として、「潮時」だったのではとも思わせる。
今回の騒動、そして結論がなくとも、SMAPはアイドルグループとしての「限界」を迎えていた可能性は高い。世間に定着しすぎたが故、退くタイミングを見失った感もあるだろう。
テレビ局なども、SMAP以上のアイドルコンテンツが存在しなかったからこそ、ここまで長く最前線で起用し続けたのだろう。それをこなし続けられるSMAPメンバーのすごさ
はもちろんあるが……。
見えてくるのは、SMAPに代わるグループ、アイドルの不足であり、ジャニーズ事務所そのものの「枯渇」のように思える。
現状、SMAPの「後釜」として真っ先に思い浮かぶのが嵐となるが、それは「苦しい」と言わざるを得ないと、メディア関係者は語る。
「嵐はドラマでもメンバーそれぞれが主演でやれて、視聴率も確保しています。ただそれはあくまでも『個人』で、グループとしてのバラエティ番組などは数字も軒並み低調。ファンの多さは他のグループと比較しても抜けているでしょうが、どことなく“頭打ち”な印象も否めません」(メディア関係者)
嵐は現在、SMAPが芸能界で隆盛を極めた時期の年齢に近い。
「嵐の曲やテレビ番組の企画、そしてジャニーズ事務所の売り出し方など、どれをとっても女性によりすぎている印象が強い。もちろん売上などを鑑みれば女性をターゲットにした方が得策なのでしょうが、SMAPはやはり老若男女すべてに受け入れられていた強みがありました。嵐にはそれがない。現状でファン拡大は苦しいでしょうね」(同)
SMAPの世代を問わず支持を得られる強みこそが、もっとも重要ということか。バラエティタレントとしての道を開いた元マネジャーの手腕はやはり圧倒的だったということだろう。
メリー喜多川副社長など事務所幹部の「感情」がSMAP排除への動き、そして今回の結果を生んでしまったわけだが、今後SMAPの存在の大きさを強く感じるのは、世間よりも案外ジャニーズ事務所なのでは、などと考えてしまう。