10月27日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、芸能事務所LDHが自社に所属する三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEに昨年末の日本レコード大賞を取らせるため、審査委員への“働きかけ”を1億円で芸能事務所バーニングプロダクションに依頼していたと報じた。
かねてより日本レコード大賞については、“出来レース”との疑惑の目が向けられてきた。
「7月発売の文春記事でLDH元社員が告発したパワハラ疑惑を報じているのですが、どうやらそのルートで請求書が漏れたようです。同記事は、LDH幹部である通称“M兄弟”によるパワハラの実態を伝えていますが、それだけLDHは下っ端社員にとってはキツい環境。実際に夢を抱いて憧れのLDHに入社できても、入ってみれば、幹部は元社長のHIROの友人などで固められている。いつまでも昇進の見込みがないどころか、ひどいイジメしかない。それによっていきつくところ退社しかなく、辞めた社員にはLDHに対する恨みしか残りません」
そのLDHの頂点にいるHIROだが、彼の“成り上がり人生”をみると、LDHの体質がみえてくる。
「EXILEを日本のトップアーティストに引っ張り上げ、硬派なイメージが強いですが、高校時代から『俺はビッグになる』というのが口癖でした。当時から地元・横浜の仲間とつるむのが好きで、現在もLDHの幹部には高校時代の同級生がいたり、高校の先輩である松浦勝人エイベックス社長にもビジネスパートナーとして協力を仰ぐなど、周囲を身内で固めています。彼はTRIBE(一族)と呼ぶ人間しか信用しないところがあり、LDHが排他的になっている要因でもあります」(芸能事務所関係者)
ここまで急成長を遂げてきたLDHだが、今回のレコ大買収報道で一転ピンチに立たされ、文春が取材をかけた2日後に社長退任を発表したHIRO。
(文=編集部)