17日に行われた平昌五輪・フィギュアスケート男子フリーで羽生結弦が金メダルを獲得。66年ぶりの連覇という快挙に日本中が沸き立つなか、羽生の帰国を舌なめずりしながら待っているのが芸能界だ。



「前回のソチ五輪のときの羽生はまだ、幼さの残る少年だった。だが今回の羽生は完全に一人の男としてその成長ぶりを見せてくれた。目つきが変わっていた。間違いなく羽生ブームが到来する。あの目は本物です」(テレビ局関係者)

 大物スターをめぐって勃発しているのが、仁義なき争奪戦だ。すでに羽生の元にはバラエティ番組やスポーツ番組を中心に出演オファーが殺到中。なかには気の早いことに映画やドラマからもオファーが舞い込んでいる。

「『何をバカな』と思うかもしれませんが、羽生は一昨年に公開された映画『殿、利息でござる!』に出演し、群を抜く演技力と存在感で“未来のスター俳優”と評判になったこともありました。芸能界が色めき立っているのも理解できます」(同)

 そんな羽生をめぐって、複数の大手芸能事務所がマネジメント契約を交わそうと、あの手この手で接触を図っているという。

「彼なら相当のギャラを手にすることができる。テレビのバラエティ番組にゲスト出演すれば最低でも一本200万円から。すでに映画俳優として人気を博した実績もあるため、ドラマに出演しても一日拘束で最低でも300万円からの交渉になるのではないでしょうか。
もちろん金メダリストとしてのプレミア付きであることはいうまでもありません」(別のテレビ局関係者)

 そして芸能界同様、羽生選手に対し熱い視線を送っているのが広告業界だ。

「ダルビッシュ有や本田圭佑、大谷翔平の全盛期の1本1億円を凌駕するはず。推定ですが2億円近くになる可能性もあるでしょう」(芸能事務所幹部)

 羽生旋風に盛り上がる芸能界と広告界。羽生選手自身もフィギュア選手とタレントの二足のわらじを履きながら今後はがっぽりと稼ぐのかと思いきや、羽生の意外な素顔が注目を集めている。

「今、羽生の眼中にあるのは、ただ純粋にフィギュアでさらに成長したいという目標だけで、それをストイックに追求しています。そのため、今の若いアスリートたちに強い傾向ですが、タレント的な活動に対する興味はないです。『殿、利息でござる!』は地元・宮城の復興につながればという思いから出演したもので、ボランティア活動に近いもの。当然ですが相次ぐ芸能事務所からのオファーはすべて断り続けています。いずれも本人の強い希望です」(広告代理店関係者)

 どこまでもファンの期待を裏切らないところもまた、羽生の魅力といえるだろう。
(文=編集部)

編集部おすすめ