5月に行われた舞台『人形の家』で初主演を飾った女優の北乃きい。同月14日には東京公演の初日を東京芸術劇場で迎え、共演者の佐藤アツヒロらと共に記者会見を行った。
同作はノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの代表作で、弁護士のヘルメル(佐藤)と妻のノラ(北乃)の幸せな生活に事件が発生し、夫婦関係にひびが入るという内容だ。
今回が舞台初主演の北乃はセリフ量も多く苦戦したようで、新潟公演の初日では最後のあいさつの際に歓喜の涙を流したという。また、しばらくの間民放のテレビドラマには出演していない状況だが、年齢も20代後半ということで「このままでいいか、迷っていた」と本音を明かした。舞台に挑んだことで、新しい居場所を見つけることができたのかもしれない。
しかし、芸能界では、かつて売れっ子だった女優が舞台に活躍の場を移すことはマイナスに捉えられることも多い。また、人気が低迷してドラマや映画のオファーが少なくなると、舞台関係者に営業をかけることも少なくない。
「北乃さんは日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』で2年間司会を務めたのですが、あまりいい評価を得られずに現在の川島海荷にバトンタッチしました。局内では、送別会で号泣したともいわれています。その悔しさをバネにするかたちで、舞台に挑戦したのだと思いますよ」(芸能事務所関係者)
北乃といえば、その素行が週刊誌に撮られることも少なくなかった。人気絶頂だった2010年には、若手俳優とラブホテルから出てきたところを「フライデー」(講談社)にキャッチされたことでイメージが崩壊。それ以降、単発のドラマ出演などで細々と活動を続けてきた。
「彼女にオファーがなくなったのは、やっぱり性格も関係しているのではないでしょうか。
北乃は『人形の家』の後も舞台出演が控えており、活躍の場を舞台に移しつつあるように見える。舞台の稽古を始めてから、知人に「キラキラしているね」と言われたようだが、果たして完全復活はあるのだろうか。
(文=編集部)