ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長の後継者に滝沢秀明が指名され、関係各所にあいさつ巡業中だと8月30日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じた。
これまでジャニー社長の後継者としては、姉のメリー喜多川副社長の娘である藤島ジュリー景子副社長、所属タレントの中では古株の近藤真彦、東山紀之、堂本光一、そして滝沢の名前が取り沙汰されてきた。
「もともとジュリーさんは経営者向きではないという評価が定まっており、メリーさんはSMAPを解散に追い込んだ元凶でもあるので、ジャニーさんとしては姪のジュリーさんを後継者にするつもりはないといわれてきました。マッチ(近藤真彦)は最古参ですが、彼は仕事よりも趣味のカーレースに没頭していて、堅実でマジメというにはほど遠いヤンチャなタイプで事務所の経営には興味などない。東山はジャニーさんからの信頼はかなり厚いですが、もともとメリーさんが娘のジュリーさんと結婚させたがっていたといわれており、さすがの東山もそこまで自分の人生を事務所に捧げることはできず、ジュリーさんとの間で距離ができた。その東山も2010年に木村佳乃と結婚して以降、事務所との関係に変化が生じ、今では事務所の経営よりも家庭を守ることが大切でしょう」
そんなジャニーズにとって、堂本光一は特別な存在だという。
「滝沢と同じく、ジャニーさんが大事にしている舞台を中心に活動していたり、独身を貫いたり、これまでほぼスキャンダルがないという優等生な部分が、ジャニーさんの“御眼鏡”にかなってきました。今回の滝沢の後継指名には、堂本本人も失望したのではないでしょうか。もともと堂本はジャニーさんの信頼を一身に集めていた東山を尊敬してやみませんでしたし、さらに最近では雑誌のインタビューなどで事務所の保守的な方針に疑問を呈して、デジタル分野の強化を提案したりしていたので、悔しいと思いますよ」(別のテレビ局関係者)
では、堂本が後継者に指名されなかった理由は、いったいなんなのか。スポーツ紙記者はいう。
「堂本の場合は、ちょっと表に出過ぎたのではないでしょうか。インタビューなどで事務所の経営などについて口を出すというのは、ジャニーさんは良く思わないでしょう。しかもデジタル化の推進というのは、ジャニーさんの考えに反しています。
一方の滝沢は、事務所の方針など経営については一切口にしたことがありません。関西出身の堂本のようにフリートークが得意なほうではなく、ステージ上で見せるパフォーマンスがすべてというアーティスト肌です。ジャニーさんは、ああ見えて保守的な考え方を重視するので、滝沢のように寡黙で忠実なほうに信頼を寄せたのでしょう」
ジャニーズの経営からしばらく目が離せない。
(文=編集部)