女優の中谷美紀がウィーン国立歌劇場管弦楽団などでビオラ奏者を務めるドイツ出身のティロ・フェヒナー氏と結婚していたことが明らかになった。11月27日に一部スポーツ紙が報じ、中谷は2ショット写真と直筆の手紙で結婚を報告している。
長きにわたって独身だった中谷の40代での国際結婚が話題となる一方で、その直筆も注目を集めている。中谷は手紙で「互いの文化に敬意を払いつつ、共に齢を重ねて参りたいと存じます」などとつづっており、まるで書家のような達筆に、インターネット上では「字までお美しい」「品の良さがにじみ出ている」と称賛の声があがっているのだ。
フジテレビの山崎夕貴アナウンサーは『とくダネ!』で、自身が書道十段であることを明かした上で「私の教養レベルではこれは読めない。ちょっと読むのに時間がかかるほど達筆です」と感想を述べていた。
結婚や妊娠、離婚などの際に芸能人が直筆の文章で報告することは珍しくない。過去には、菅野美穂や鈴木亜美が直筆メッセージを発表した際に「字がきれい」と称賛されている。
なかでも、字のうまい女優の筆頭に挙げられるのが井上真央だ。ファン向けの手紙などでの美しい文字が過去にもたびたび話題となっており、主演を務めたNHK連続テレビ小説『おひさま』ではドラマ内で直筆の手紙が使われたという。綾瀬はるかも、主演ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)の中で習字を披露した際に「うますぎる」と話題になったことがある。
一方で、逆の意味で注目を集めてしまった芸能人も少なくない。宮沢りえは、16年3月に離婚を発表した際、ファックスの直筆署名が独特で「何かのロゴみたい」「まるでギャル文字」「40過ぎてこれはイタい」などと衝撃を受ける人が続出した。ただ、18年3月にV6の森田剛との結婚を発表した際にも同様に署名入りのファックスで報告したが、「字がうまくなった」「美文字になっていて別人レベル」という声があがっていた。
沢尻エリカは、テレビ番組で過去の履歴書が公開された際に「字が汚すぎる」と波紋を呼んだ。当時は小学6年生だったというが、ガタガタの文字が「読めないレベル」「強烈すぎる」と話題になり、「一発ぎゃく転」「芸能会」などの表記に「漢字が苦手なのか」という声もあがった。
また、テレビ番組で直筆メモを公開されたことで赤っ恥をかいたのが俳優の斎藤工だ。役者としての心得などが書かれたメモの字はお世辞にもうまいとは言えず、さらには「始めて(初めて)」「意聞(意見)」「定度(程度)」「己人(個人)」など漢字の間違いが目立ったことから、ネット上でツッコミの対象になっている。
妻夫木聡と堺雅人は、思わぬ反応を呼んだケースといえる。堺は15年5月に妻である菅野の妊娠を「この秋、あたらしい家族がくわわることになりました」と、妻夫木は16年8月に女優のマイコとの結婚を「互いに相手を思いやる心に惹かれ、この気持ちを生涯大切に、そして共に年を重ねていきたく、結婚の運びとなりました」と、それぞれ直筆のメッセージで報告した。いずれも、丸みを帯びたかわいらしい書体であったことから「乙女すぎる」「女子高校生みたい」「優しい性格がにじみ出ているような字」と話題になった。
今後も、芸能人が直筆で身辺を報告する機会は多いだろう。そのとき、独特の文字に注目してみるのも一興かもしれない。
(文=編集部)