先月、俳優でミュージシャンのピエール瀧がコカインを使用していた疑いで逮捕されて以降、芸能人の違法薬物使用疑惑に関する報道が過熱している。

 まず、27日付け東スポWeb記事『警視庁組対5課が狙う薬物芸能人は「白出場歌姫」』は、警視庁で薬物事犯を扱う組織犯罪対策第5課が、『NHK紅白歌合戦』に出場経験もある“歌姫X”の逮捕を狙っていると報道。

記事には「代表曲はカラオケランキング上位の常連」「女性を中心に幅広い層から支持されている」などと紹介されていることから、インターネット上では具体的な歌手の名前が取り沙汰される事態となっている。

 また、同日付『FRIDAY DIGITAL』記事『「芸能界と薬物汚染」ピエール瀧の次に逮捕されるのは誰だ』内では、次の逮捕候補者として「超売れっ子俳優のT」「NHK『紅白歌合戦』に出場経験もあり、日本レコード大賞も受賞した歌手のM」などが挙げられている。

 さらに、「女性セブン」(小学館/4月18日号)は、当局による「ヤクザ映画に引っ張りだこの俳優」「大物音楽プロデューサー」への捜査が進んでおり、さらに「誰もが知る国民的タレント」が逮捕秒読み段階だと報じている。

 そんななか、複数のテレビ局関係者によれば、今、業界内では具体的に2人の芸能人の名前が“要注意人物”として挙がっているという。

「東スポ記事を読めば、誰もが“あの歌手”を頭に思い浮かべますが、実は今業界で名前が取り沙汰されているのは、“あの歌手”とは別の歌手です。その歌手は確かに『紅白』出場経験もあり、記事にもあるとおり曲がカラオケで歌われることも多く、女性ファンも多いので、東スポは意図的に読者をミスリードしているようにも感じますね。どの局もその歌手の起用を避ける状態になっていて、今業界でもっとも警戒されている芸能人といえるでしょう」(テレビ局関係者)

 また、「FRIDAY」や「女性セブン」では違法薬物使用の疑いがある芸能人として俳優も挙げられているが、別のテレビ関係者は語る。

「俳優やタレントなどマルチな才能を発揮し、テレビのみならず映画や他の分野でも活躍しているある人物は、昨年以降、すでに当局も動いていて逮捕も近いのではないかという情報が広まっています。彼の場合、そのキャラクターや人脈からも、そうした情報がますます信ぴょう性を帯びつつあります。もし逮捕されるようなことがあれば、いろんな意味でメディアや世間を騒がせるのは必至でしょう」

 芸能界の薬物汚染は、どこまで広がっているのだろうか。
(文=編集部) 

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