安価な値段で豊富な品物を揃えられる100円ショップ最大手のダイソー。近年は100円以外の商品の取り扱い数が増えているのも特徴である。
ダイソーが躍進を遂げたのは1990年代初頭。バブルの崩壊で安価な商品が求められる世の中のニーズに、ダイソーが提供する100円という破格の商品群がばっちりとハマった。その人気は瞬く間に広がり、国内で3278店舗、海外では26の国と地域に1992店舗を展開している(2018年3月時点)。
コンビニエンスストアでは手に入らない生活用品を豊富に取り揃えているほか、オリジナルの便利グッズも多く展開しているため、ダイソーはテレビ番組、雑誌、ネットニュースなど日夜多くのメディアで取り上げられている。しかし、その膨大な品揃えと日々開発されていく新商品たちを前に、「どれを選んだらいいかわからない」と悩んでしまう方も多いだろう。
そこで今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が独自にリサーチし、心機一転の新生活シーンで活躍必至の「この春、買うべきダイソーのプチプラグッズ」を5つ選出。あるととても便利なグッズたちを紹介していこう。
●収納 BOX スクエア/216円(税込、以下同)
新生活を始めるにあたり、収納について試行錯誤する方も多いだろう。そんな収納シーンで活躍するのが、人気商品「収納 BOX スクエア」だ。そのシンプルで洗練された外観と使い勝手の良さが評判を呼び、2017年にはインスタグラムにこのボックスの写真をあげる人が増えるなど、ちょっとしたブームにもなっていたのだ。
この商品はシンプルな見た目で、部屋のさまざまな場所で活躍できるのが魅力。CD、DVD、本などはもちろん、衣服やバスタオルまでと汎用性が高く、同じボックスを買い揃えて重ねて使えるのも嬉しい。
また、カラーバリエーションがホワイト、ターコイズ、ダークグレー、ブラウンと豊富で、自分の部屋のテーマカラーに合う色がきっと見つかるはずである。現在は収納量がアップしている深型も登場しており、子どものおもちゃやバッグなど大きめの収納にも重宝する一品である。
●角度が調節できるシューズラック/108円
ついつい散らかりがちの玄関周り。このエリアの整理整頓は新生活で気分を一新させるにはうってつけだ。玄関に靴があふれてしまうのは、見栄えも悪くなるのでもってのほかだが、かといってお気に入りの靴たちを靴箱に無理矢理詰め込むのも気が引ける……。そんなとき活躍するのが、こちらのシューズラックである。
靴を縦に積むことで靴箱のムダなスペースを減らせるシューズラックは、整理整頓の強い味方だが、一般的なシューズラックにはある欠点もある。それはラックの高さによっては靴がつぶれてしまったり、物によってはラックに入らなかったりする靴もあることだ。
だがダイソーのシューズラックは、そんな難点を“3段階で角度を調節できる”ようにしたことで克服。根元のロックを外しながら角度を変えられるため、平たい靴から背の高いショートブーツくらいまで、幅広いサイズの靴に対応してくれるというわけだ。
●形状安定Yシャツハンガー/108円
同じく収納シーンで欠かせないアイテムといえばハンガーだろう。服が増えるにつれてハンガーも必然的に増えていくが、数が多い分なるべく安価で揃えたくなるのが本音だろう。
そうした場面で活躍するのが、こちらの「形状安定Yシャツハンガー」。108円でありながら、肩周りが型くずれしやすい服の代表であるYシャツも、しっかりと元の形状を保ったまま収納することが可能。特徴は幅広く取られた肩周りで、変な折り癖がつくことを防いでくれる。また肩部分をスライドさせることで片方ずつ、約9センチ延長することができるので、肩周りの大きい服でも不自由なく対応できるのもポイントだろう。
●万能調理スプーン/108円
単身赴任など、新生活シーズンは身の回りの環境がガラッと変わるもの。今までやったこともなかった自炊にチャレンジする方もいるのではないだろうか。だが、料理をし慣れていない人には、どんな調理道具を揃えればいいのかさえも案外わからないもの。
そんな“自炊初心者”におすすめしたいのがこの「万能調理スプーン」。これ一つで“おろす”“つぶす”“まぜる”“炒める”の作業をこなせるのである。その秘密は、スプーンの根元部分はおろし金として、先端部分はスリットが入っておりポテトマッシャーとして、裏返せばヘラのように炒めものにも利用でき、全体も大きなスプーンとして料理を和えるのに役立つ多機能構造となっていること。
また、料理後の面倒な家事といえば洗い物だが、一つで多機能を備えたこのスプーンを使っていれば、洗い物の数も減るわけだ。
●炊飯マグ/324円
同じく自炊初心者を悩ませるのがお米ではないだろうか。主食としてご飯は食べたいけれど調理済みのパックご飯は味気ないし、かといって炊飯器を買ってもそこまで使うことはなさそうだ……。こんな悩みを抱える一人暮らしの方は少なくないように思う。
そんなとき、重宝するのがこの「炊飯マグ」。こちらのマグがあれば、電子レンジでの“チン”で、お手軽に1合分のお米を炊くことができるのである。
使い方は炊飯器での調理と同じように水洗いした米を、分量の水とともに30分吸水させたあと、500Wの電子レンジで約7分加熱して10~15分蒸らすだけ。高価な炊飯器を買わずともアツアツの炊き立てご飯が食べられるので、炊飯器を持っていない人であれば間違いなく“買い”のアイデア商品である。
ダイソーを有効に活用するポイントは、使用シーンをきちんと考えて品物選びができるか、そして、値段とクオリティーが見合っているか、もしくはそれ以上かをきちんと見定めることだろう。今回選んだ商品は、手元に置いておけば新生活シーズンで活躍間違いなしの良品なので、ぜひとも試してみていただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)