誰もが知っている20世紀を代表する芸術家、パブロ・ピカソ。
一般的にピカソは「画家」として知られていますが、『ピカソ思考』の著者・小川仁志さんは、ピカソの作品を鑑賞し、関連する本を読んでいるうち、見たままを描くのではなく、自分の心でつかんだ対象の本質を絵として表現するピカソに、「哲学者」としての顔を見たのだそうです。
そこで本書『ピカソ思考』では、哲学者としてピカソをとらえ、ピカソの作品、発言、行動、生き方といったものから、私たちが日常で活用することのできる思考のヒントを導き出し、52個のアイデアとして紹介していきます。
例えば52個のうち16番目に紹介されるアイデアは「大きな目標を掲げ量をこなすことによって努力を見える形にする」ということ。ピカソは8万点以上もの作品を残した、多作の人だったのだと小川さんは言います。
「ピカソは、『他の画家が1枚の作品に100日かけるところを、私は数日間に100枚の習作を描くのだ』と断言しています。つまり、彼は意図的にたくさんの作品を生み出していたのです。決して手抜きでも営利主義でもありません。おそらくピカソは、量をこなすことによってしか超えることのできないなにかを知っていたのでしょう」(本書より)
量をこなすために、日々努力をし続け創造性を育んだというピカソ。しかし実際に日々努力をし続けるのは、なかなか難しいものです。ピカソのように、毎日努力し続けるためにはどのような思考を持てば良いのでしょうか。
そこで小川さんは、目標を大きく持つことを薦めます。目標とは袋のようなもので、容れ物である「目標が大きければ大きいほど、人は努力するし、たくさんの量をこなす」のだと言います。さらに大量にこなすことのメリットを次のようにも指摘します。
「大量にこなすことのメリットは、それだけ努力が形になって視覚化されるという点です。積み上げられた作品群を見れば、達成感を味わうこともできるでしょう。それがまた次に頑張るための励みとなります」
天才と言われるピカソの生き方から導き出される思考のヒントの数々。本書の52個のアドバイスを読めば、実生活を刺激的な、よりクリエイティブなものへと変貌させるきっかけを見つけ出せることでしょう。
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