90年代末から海外のTVプログラムで目立つようになった、素人が参加するリアリティ番組やオーディオ番組。
夏になるといつも以上に大胆で刺激的なリアリティ番組が放映されますが、現在、米ケーブルテレビチャンネル「VH1」では、『Dating Naked』という番組がオンエア中。
以前オランダでも同様のプログラムがあったのですが、この番組はタイトルの通り、シングルの男女が真っ裸でデートをするというもの。島に着いた1組の見知らぬ男女は、出会った瞬間から裸で1日を過ごします。ビーチで遊んだり、ヨガをしたり、馬に乗ったりと、様々なアクティビティを通してお互いを知っていくんです。
2日目には、違う裸の男女が送り込まれ、それぞれとデート。3日目にも新しい裸の男女が登場し、またデートをします。夜になると、毎晩ヴィラで参加者たちが顔を合わせるという仕組み。3日間で3人の異性とデートした結果、最終的に誰を選ぶのか? という内容です。
真実の愛を探すには、服も携帯もいらない?洋服はもちろん、携帯電話も何もかも取り上げられた男女は、本当に心をオープンにし、真実の愛に出会うことはできるのか......。その様子をカメラは追い続けます。
「普段の生活の中でデートをすると大変。
とは、参加者のひとりの言葉。
「友だちに紹介してもらったり、インターネットで出会いを求めたり、いろいろやってみたけど、無理」、「ここまでくるとなんでもいいから試してみたい!」と、どん欲な参加者もいます。
"ありのままの私"でデートする初対面でいきなり裸なわけですから、もちろん最初こそはずかしく、逃げ出したいとまでいう人も。しかし一緒に時間を過ごすにつれて、裸にも慣れ(?)お互いの内面を知ろうとします。ある参加者は、
「最初の出会いが裸だと、相手のなかに姿かたち以外のものを求めて話をするようになる」
とまで言っていました。
"ありのまま"の姿を見せることで、外見や肩書きにとらわれずに、ピュアな気持ちで相手と向き合うことができる。だから「裸デートは意外とクリーンだよ」という声も。
True Loveに出会うことはできるのかとはいえ、これもTV番組の企画です。いままで多くの人たちが、リアリティ番組に出て有名になっていますし、裸でも服を着ていても、ゲームを仕掛ける人はいます。はたして彼らは、自分のハートに従うことはできるのでしょうか。
SNSの発達で、多くの人と簡単に繋がることができる時代だからこそ、本当に強い繋がりを求めている今の人たち。
あなたは、「ありの~ままの~」自分になれますか?
[Dating Naked, Facebook]
(文/松崎桃子)
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