バーはリラックスする場所。
お酒は思い思いのスタイルで楽しむものですが、おしゃれな雰囲気のバーなどではできればスマートな大人の身のこなしを心がけたいもの。
そこで、神楽坂にある大人の隠れ家『Ballan Zakc』のオーナーバーテンダーである中井さんに避けたい"バーでのちょっとカッコ悪い行為"について聞いてみました。
カッコつけたつもりが逆効果の注文の仕方・「わたしに似合うカクテルをください」この言葉、意外に発する人が多いのだとか。バーテンダーは、飲みたい味や強さを伝えることで、好みにぴったりのお酒を作ってくれますが、見た目や雰囲気でその人が好きそうなカクテルを作るなんてことは至難の技。
「わたしの雰囲気ってどんな感じ? わたしってどんな感じに見える?」とバーテンダーを試すのはやめましょう。
・「珍しいウイスキーをちょうだい」少しウイスキーをかじった人に多いのがこの注文の仕方。どの程度の知識があり、これまでどんなウィスキーを飲んだことがあるかわからないため、バーテンダーを困らせてしまいます。
・「ベースはウォッカで......」"お酒詳しいアピール"をしたいときにうっかりやってしまいがちな「知っているベースを並べてみたカクテル」注文。 中途半端な指定をされるとかえって美味しいカクテルを作りにくくなってしまいます。
例えばフルーツカクテルの場合、そのフルーツの持つ味わいや水気によって美味しさを引き出すベースや飲み方は変わってきます。まずはその日お店においてあるフルーツを聞き、「甘めかドライか」「強めか弱めか」といった自分の好みを伝えることで、本当に美味しいお酒と出会うことができるのです。
うっかりやっていない? ショートカクテルちびちび飲みカクテルの種類である、ロングカクテルとショートカクテルの違いって知っている人はあまり多くないのかも。この名称は、グラスサイズの「ロング」や「ショート」を指しているのではなく、お酒を美味しく飲むための目安の時間を意味しています。正式にいうと「ロングタイムカクテル」と「ショートタイムカクテル」。
「ロングタイムカクテル」は氷が入っており、量が多くアルコール度数が低いのが特徴。それに対し「ショートタイムカクテル」は量が少なくアルコール度数が高め。氷が入っていないため、ゆっくり飲んでしまうとぬるくなり味が損なわれてしまいます。ショートカクテルは10分程度で飲み切るイメージのカクテルなのです。
お酒の飲み方は人それぞれ。自分のペースで楽しむことが一番ですが、ショートカクテルを ちびちび飲む、といった姿はあまりスマートではないようです。
知ったかぶりで恰好をつけてしまうと、かえって恰好悪く見えてしまうもの。
バーは自分なりのスタイルでゆったりと楽しむ場。変にかしこまる必要は全くありませんが、ちょっとした注文の仕方や立居振舞でバーテンダーや他のお客さんからの目線も全く変わってきます。
後輩や部下をバーに連れて行った際に「さすが、先輩!場馴れしてますね」と言われるよう、うっかり勘違い注文や振舞いはしないようにしたいものです。
Bartender is pouring liquor via Shutterstock
(村上加苗)
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