成田市の成田山新勝寺参道で13日、全国各地で伝承される祭りや踊りの団体が集結する恒例行事「成田伝統芸能まつり 秋の陣」が開幕した。複数の特設ステージで高知県のよさこい祭りや徳島県の阿波おどりなど各地の歴史と伝統が光る演目が披露され、詰めかけた大勢の観客を沸かせた。
14日も開かれる予定で、2日間で計23の演者・団体が参道を彩る。
 同まつりは、全国の北から南までの地域に存在する伝統芸能を1カ所で観覧できるのが魅力。華やかな衣装と優美な踊りで魅せる岩手県の盛岡さんさ踊りや、三味線や美しい歌声で自由に表現する鹿児島県の奄美の島唄などの舞台があった。島唄を披露した平田まりなさん(29)は「互いの故郷の音楽や伝統を大事にできるきっかけになる」と話した。
 初日の終盤には、12団体が参道をきらびやかに練り歩く「伝統芸能パレード」があり、大勢の観客が沿道を埋め尽くした。佐倉囃子や銚子はね太鼓など県内の芸能も華やかな大行列に参加した。
 同まつりは今年で12回目。昨年は2日間で約20万人が来場した。14日は午前11時~午後4時に開催。問い合わせは実行委員会(電話)0476(20)1540。
(渡辺翔太)
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