ミツメ、Sudan Archivesら。今週のおすすめ楽曲を...の画像はこちら >>



Text by CINRA編集部



毎週更新のCINRAプレイリスト「Songs We Dance To」。ロック / ポップ、インディ、ヒップホップをはじめ、実験的なエレクトロニックミュージックからK-POPまで、ジャンルレスに選曲したプレイリスト(2022年7月3日週更新)から、編集部員が特におすすめしたい楽曲を紹介します。



8月3日にリリースするニューアルバム『mitsume Live "Recording"』より先行配信。同曲は3rdアルバム『ささやき』(2014年)の収録曲で、今年2月に開催したレコーディングセッションのためのライブイベント『mitsume Live "Recording"』で収録されたもの。このライブでは、ミツメがレコーディングで使用する機材を会場に持ち込み、観客が見守る前でレコーディングを披露するという、緊張感のある新しい取り組み。MVはライブの模様を編集した作品。オリジナル盤から8年の時を経て、2022年のミツメによって再構築された心地よい一曲、最高です。オリジナルとはずいぶん印象が違って、新たな一面が見られる。ほかにも新旧織り交ぜた曲たちが収録されるニューアルバムも楽しみ。(川浦慧)



西アフリカはスーダンの音楽を学ぶことで霊感を得たというボーカルとバイオリンに、ヒップホップやR&Bのエッセンスを織り込んだ実験的なエレクトロニックミュージックを手がけるSudan Archivesの新曲。



ダンスミュージック的なキックドラムではなく、トライバルなドラムサウンドに土着的なリズム / グルーヴの組み合わせが強力で、どこか儀式的に移ろっていく展開も相まってぶっ飛ばされる。イントロとブレイクに使われるシタールのような弦楽器(あるいはピッチ操作をしたギター?)もおもしろいのだが、何よりそんな楽曲に「Sailor Moon」の文字がねじ込まれていて、変なところから謎の親近感が湧いてしまう。なお、Sudan Archives は9月9日に名門「Stones Throw」からアルバム『Natural Brown Prom Queen』のリリースを控えている。(山元翔一)



その歌唱力と存在感で注目を集めるクィアアイコンAisho Nakajimaによる新曲。

これまでR&Bをベースとしたメロディアスかつ耽美的な楽曲を発表してきたAisho Nakajimaだが、今回の”DLB”はハイパーポップ的な音像とバウンシーなリズムパターンを取り入れたハードな楽曲に仕上がっている。ダークでエロティックな世界観を表現したMVはMatheus Katayamaが手掛けており、また楽曲のミックスはラッパー、プロデューサー、映像作家のGiorgio Blaise Givvnが担当。Aisho Nakajimaが持つアグレッシブな一面が存分に発揮された、衝撃的なリリースだ。(山本輝洋)



キャッチーなシンセポップサウンドでファンを増やしているマニラのシンガーソングライター、ena mori。フィリピンと日本にルーツを持つアーティストが「I win the night!」と力強く宣言する新曲をリリースした。歌詞には学校でいじめを受け、のけ物のような気分だったという自身のティーン時代の経験が反映されており、居場所がない思いをしている若者たちに向けて、ありのままの自分でいることを祝福し背中を押してくれるような1曲になっている。頭にタコ(?)をのせたビビッドなビジュアルも目を引く。(後藤美波)



このほかにも、今週はCHAI & スーパーオーガニズム、Christal Kay & Daichi Yamamoto、LEXなどの新曲30曲を追加。CINRA編集部がいま聴いている曲をセレクトするプレイリスト「Songs We Dance To」は、Apple Musicで毎週水曜に更新中。

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