Text by CINRA編集部
実写映画『秒速5センチメートル』の予告編、新キャスト、ティザービジュアル第3弾が公開された。
原作は『君の名は。
予告編では、劇中歌に決まった山崎まさよしの楽曲“One more time, One more chance ~劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster~”とともに、明里と過ごした小学生時代、種子島でどこか心ここにあらず過ごした高校生時代、漠然とした不安と焦燥感を抱えた社会人時代が、四季折々の映像を織り交ぜながら映し出される。
原作でも印象的な雪、桜、空、海などの自然や、その世界観を大切に扱うべく、2024年から2025年にかけて季節をまたいだロケ撮影を敢行し、高校生時代は原作と同じく種子島の自然豊かなロケーションで撮影されたという。
新キャストは、遠野貴樹に想いを寄せる高校の同級生・澄田花苗役の森七菜、高校生時代の遠野貴樹役の青木柚、遠野貴樹と同じ会社で働く同僚・水野理紗役の木竜麻生、澄田花苗の姉で遠野貴樹が通う高校の教員を務める輿水美鳥役の宮﨑あおい、科学館の館長・小川龍一役の吉岡秀隆。
ティザービジュアル第3弾は、高校生時代の遠野貴樹と澄田花苗が過ごした種子島で水面に向かってうつむく花苗の姿を捉えたものと、夕暮れ刻、紅がかった淡い青色の空の下で見つめ合う貴樹と花苗の姿を捉えたものの2種。ともに「遠野くんは、私のずっと向こう、もっとずっと遠くの何かを見ている。」というコピーが添えられている。

©2025「秒速5センチメートル」製作委員会

©2025「秒速5センチメートル」製作委員会

【森七菜のコメント】
長かった髪を切って肌を焼き、種子島に降り立ってからの1ヶ月間。
花苗に再び命を吹き込むという誇りある責任を感じながら、この作品の中で花苗としてどう生きていくかを毎日考え続けました。
種子島の自然が私たちを歓迎してくれる姿はあまりにも美しく、原作への感謝すら感じられるほどでした。
奥山監督をはじめとするスタッフのみなさんと毎カット敬意を持ち緊張感がありながらも、表現することの楽しさを胸に丁寧に撮り重ねていったものがどんな風に皆様の元へ届くのか楽しみです。
【青木柚のコメント】
あの、秒速5センチメートル。
漠然とした気持ちを重ねながら何度も観た、新海誠さんの物語。出演が決まってからも光栄な気持ちでいっぱいで、中々実感が湧かなかったのを覚えています。
奥山監督の真摯な想いが伝播したチームの空気感と、壮大で果てしない種子島の景色。どこを切り取っても特別で、忘れられない夏でした。
種子島で“遠野くん”と呼ばれる全ての瞬間が、松村さんと上田さんの東京での日々に結びつくことを願いながら撮影しました。自分もスクリーンで観るのが楽しみです。
【木竜麻生のコメント】
『秒速5センチメートル』というたくさんの人の心に残り愛されている作品を、奥山監督をはじめとする素晴らしいチームの皆さんが向き合っていく、そこに自分が参加できたこと、こんなことがあるのかと今でも不思議に感じつつ、とても嬉しく思っています。
ご一緒したいと願っていたキャスト・スタッフの皆さんと、微細な心のかけらを、こぼれ落ちてしまわないように丁寧に誠実に拾い上げていく時間は、せつなくもやさしい時間でした。
この映画を映画館で観られることを今から楽しみにしています。
【宮﨑あおいのコメント】
奥山監督と初めてお会いした時に、原作へのリスペクトを持ち、まっすぐお話をしてくださる姿に、現場に入る日がとても楽しみになりました。
日々楽しそうに、柔軟に作品と向き合う監督を中心に回る現場はとても穏やかで居心地が良かったです。
種子島の豊かな自然に助けられながら、あの時あの場所でしか切り取れない瞬間も沢山詰まった作品になっていると思います。
原作ファンの皆様にもぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。
【吉岡秀隆のコメント】
最初に実写化すると聞いた時は、僕も含めてたくさんの方が大事にしている、新海ワールドの原石ともいえるような作品にあえて挑むんだという戸惑いと驚きがありました。
でも、読ませていただいた台本が素敵な話で、こんな風に実写にしようとしているんだと納得しました。
松村さんは、とてもきれいな眼をしていながら、どこかさみしげな、彼特有の独特な孤独感があって、初めて会った時から、まさにそこに遠野貴樹君がいるという印象でした。
奥山監督とは、初めてご一緒しましたが、とても丁寧で、たくさん悩みながら作品と向き合っていらっしゃって、現場にもその丁寧さが表れているなと感じています。
奥山監督の手がける『秒速5センチメートル』に、自分が少しでも役に立てていたらいいなと思っています。
【山崎まさよしのコメント】
2007年に公開された劇場アニメーション『秒速5センチメートル』で、この「One more time, One more chance」を起用いただいた際に、新海誠監督がこの歌に新たに命を吹き込んでくださった気がしています。
今回の実写化に際してもまた劇中歌として使用いただけるということで僕としても光栄に思います。
こうして皆さまにかわいがっていただいて幸せな歌ですね。
奥山監督の手がける新たな『秒速5センチメートル』も楽しみにしています。
山崎まさよし