【CINRA Inspiring Awards】大島依提亜賞...の画像はこちら >>



Text by CINRA編集部



CINRAによるアワード『CINRA Inspiring Awards Edition 2026』。その受賞作品を発表しました。



『CINRA Inspiring Awards』はジャンル問わず、これからの時代を照らす作品の創造性や芸術性を讃えるアワード。第2回となる今回は、6名の審査員によって選出されました。



数多くの映画作品のグラフィックデザインを手がける審査員・大島依提亜さんによって選出されたのは、呉美保監督の映画『ふつうの子ども』。あらすじは、小学4年生のふつうの男子・上田唯士、環境問題に高い意識を持つ同じクラスの心愛、心愛が惹かれる問題児・陽斗が始めた「環境活動」が思わぬ方向に転がり出していく、というもの。



子どもが生き生きと描かれている / 子どもとは思えない演技といった常套句は、この映画には当てはまらない。子役から解き放たれた俳優が——ひいては人間が描かれているからだ。映画の在り方そのものへの子どもたちの反逆。



呉美保



1977年生まれ、三重県出身。スクリプターとして映画界入りし、初長編脚本『酒井家のしあわせ』でサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞、2006年に同作で映画監督デビュー。『オカンの嫁入り』(10)で新藤兼人賞金賞を受賞。『そこのみにて光輝く』(14)でモントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門最優秀監督賞を受賞、併せて米国アカデミー賞国際長編映画賞日本代表に選出。『きみはいい子』(15)はモスクワ国際映画祭にて最優秀アジア映画賞を受賞。

2児の出産を経て8年ぶりに映画復帰、脚本も手掛けた短編『私の一週間(『私たちの声』(23)より)を監督。9年ぶりの長編作『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(24)が上海国際映画祭コンペティション部門に選出、国内外で高評価を得る。映画の他、執筆活動やCMも手掛けている。



CINRA, Inc.は、創設以来約20年にわたり、芸術文化の領域に根差し、メディアを通じて多くの表現者の作品や声を届けてきました。審査員の皆様のご協力を得て、「これからの時代を形づくる」多様で多彩な作品を社会に伝えていくアワードを開催いたします。



わたしたちは、「CINRA Inspiring Awards」を通して、次の時代を予感させる新たな表現がより広く人々に届くことを願っています。



朝井リョウ(小説家)
大島依提亜(グラフィックデザイナー)
おかざき真里(漫画家)
三宅香帆(文芸評論家)
山中瑶子(映画監督)
吉田恵里香(脚本家・小説家)

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