夏休みといえば山や海、川、キャンプなど様々なレジャーを思い浮かべる人も多いと思います。特に子供がいる方は夏休みを利用してアウトドアのレジャーを楽しむことも多いはず。
楽しい夏休みですが、外の世界ではどんなことが起こるかわかりません。山での遭難、海で波に流される、転んで怪我をするなど色々な危険が考えられるでしょう。こういった危険を事前に回避することができれば、一抹の不安を解消して夏休みを全力で楽しめるはずです。今回はそんな不安を取り除いてくれる、夏休みの計画を立てる際に忘れてはいけない保険の話をします。
夏休みの計画を立てよう!

夏休みを楽しく安全快適に過ごすために重要なことは、しっかりと計画を立てることです。

何事も計画通りに行くとは限りませんが、事前に計画を立てることで様々な視点でリスクを把握することができます。


冒頭でも触れたように、山、海、川などそれぞれで起こりえる事故は違います。

行く場所と子供の人数や年齢などを考慮しながら、しっかりとまずは計画を立てるようにしてください。
レジャーにはリスクがつきもの

夏休みに多くの人が行うレジャーといえば、アウトドアです。
夏の日に行う野外レジャーは楽しいですが、リスクが付きまとうということも絶対に忘れてはいけません。

ここでは、アウトドアのレジャーで起きる可能性の高いリスクをそれぞれの観点から紹介しますので参考にしてください。
○◆山

山では急な天候の変化による土砂災害や落雷、また高山病などが起こる可能性があります。
特に夏の山は風の影響により大気が安定しないため、天候が急激に変化しやすいといわれているため常に避難経路を確保した上で楽しむ必要があるでしょう。
○◆海

夏は台風が発生しやすいため、急な高波に注意が必要です。例えそのエリアに台風が発生していないとしても遠方で発生した波が高波となり襲ってくることもあります。晴れているからと油断せずライフジャケットを着用することや遠方の天気を気に変える必要があるでしょう。
○◆川

夏には突然大雨が降ることも多く河川の上昇や氾濫が起きることがあります。海と同様に遠方での雨が上流から流れ込むことでそのエリアの天気に関わらず河川の水位が少しずつ上がります。
遠方の天気や水位の上昇を感じた時は河川に近づかないなどの対応を行う必要があるでしょう。
○◆人為的な事故

普段運動をしていないのに、夏休みのレジャーで急に身体を動かすことにより熱中症を起こしたり単純に身体的な怪我を負うというケースも軽視できません。

このようにレジャー中の事故は様々なパターンが考えられます。楽しいはずの夏休みのレジャーを台無しにしないためにも、事前に対策を行うようにしましょう。
リスクカバーは保険で対応しましょう

レジャー中のリスクに備えるためには、自分自身で事前に気を付けることが重要ですが中には避けられないこともあるでしょう。

そういったリスクをカバーするためには、保険の加入を検討することも重要になってきます。


普段とは異なる行動を行う夏休みでは、注意するだけでは避けられないリスクが沢山あるため、起こりうるリスクに対応している保険を選ぶようにしましょう。
レジャーに必要な保険

レジャーのリスクに保険で対応するといっても、人それぞれ場所も状況も違うため、一概に入るべき保険を判断することは難しいです。

加入するべき保険を間違えないためにも、レジャー保険の代表的な種類を把握する必要があります。

この章では代表的な3つの保険内容を紹介しますので、ご参考ください。
旅行保険

夏休みのレジャーと聞いて旅行を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実は、旅行中の事故全般を対象とした旅行保険もレジャー保険の代表的な保険になります。


旅行保険には、自身で怪我をした時の補償や携行員(持ち物)の破損、盗難に対する補償、他人への損害賠償責任補償などがセットになって含まれていることが一般的です。

一方で保険会社や加入する保険によっては、それぞれの項目の手厚さや保険金額が変わってきます。

基本的にレジャー保険の中でも幅広い内容をカバーしている保険ではありますが、保険金と補償内容のバランスを考え自分に合った保険に加入するようにしてください。
傷害保険

レジャー保険の中でも、急激・偶然・外来の事故での怪我による入院・通院・後遺障害・死亡などを補償する損害保険の一つです。

レジャー中に起こりやすい、不確実な不慮の事故に最も適した保険といます。

傷害保険は、死亡補償や入院手術補償がセットになっていることが一般的です。


山や川、海など自然の影響による怪我や事故が起こりやすい場所でのレジャーや、スポーツを楽しむ上で検討するべき保険といるでしょう。
賠償保険

最後に紹介する賠償保険とは、他人の身体や財物などに損害を与えた時に必要となる費用をカバーしてくれる保険です。

例えばレジャー中に他人を怪我させてしまったり、旅行先の施設に財物に損害を与え賠償責任を負った場合に利用できます。

法律上の損害賠償責任を負った場合に支払われる保険のため、賠償金を支払うまでに必要となった弁護士費用や訴訟等の費用も含めて支払が行われるという特徴があります。

自分自身以外の他人やレジャー中にレンタルする商品などに損害を与える可能性がある場合は、賠償保険付きのレジャー保険を選ぶことも必要です。
上手に加入しましょう

レジャー保険は楽しいレジャー中の少しの不安を取り除いてくれる大切なものですが、ただ加入すれば良いというものではありません。

保険会社によっては、保険内容や掛金に対する補償範囲、支払金が変わってきますので、本当に必要な保険をしっかりと事前に把握するようにしましょう。

ただ単に加入してしまうと自身のリスクと掛金に対して、カバーされる範囲のバランスが取れずに無駄にお金を払ってしまうことも考えられます。

レジャー保険に加入する際は、少ない金額で最大限の保障を確保できるよう上手に選択するようにしましょう。
まとめ

レジャーを楽しむことを考える人は多いかもしれませんが、レジャーで起きるリスクを事前に回避しようとする人は多くはありません。何の備えもせずに重大な事故に巻き込まれ、高額なお金が必要になるような状態は誰もが避けたいところです。夏休みのレジャーを楽しい思い出とするためにも、事前にリスクをカバーできる保険をこの記事を参考に探してみてはいかがでしょうか。自分自身で選択する自信がない人は保険とお金のアドバイザーである、ファイナンシャルプランナーへの相談をおすすめします。

この記事を執筆したカウンセラー紹介


小峰一真(こみねかずま)
所属:株式会社マネープランナーズ

2級FP技能士/証券外務員2種/住宅ローンアドバイザー| 明治大学政治経済学部卒業

大手国内証券会社、外資系保険会社を経て、前職では独立系FP事務所に創業から携わっていました。資金計画作成、住宅購入相談、資産運用、保険相談など全般的に得意で、セミナー講師も担当しています。趣味はゴルフと読書、スポーツ観戦(横浜Fマリノス、明治大学ラグビー部を応援!)です。

MILIZE みらいず AIとITと金融工学の力を駆使し、お金の計画・管理・運用まで完結できる次世代の金融ウェブサービスを手掛けている。個人の方向けには、専属FPにオンライン相談・メール相談ができるサービス『TAMARU』や、お金の情報について動画で分かりやすく解説する『MILIZEチャンネル(YouTube)』など、"金融商品を売らない"完全中立的な金融サービスを提供している。 この監修者の記事一覧はこちら