同作は長浦京による同名小説の実写化作。
衣裳デザインおよび監修には、数々の日本映画を手掛け黒澤和子率いるチームが参加。主人公・小曾根百合という、一般人とは異なる雰囲気を纏い、クールでありながらどこか寂しさを抱えた女性を、衣裳で表現した。
黒澤がデザイン監修した衣裳を身に纏った綾瀬の本編切り抜き映像も公開。わずか28秒の映像に6着登場しており、どれも煌びやかで主人公・百合の魅力を際立たせている。
○衣裳デザインチーム コメント
百合の格好良くクールで、しかし何処か寂しさを抱えた雰囲気をどう表現するか何度も話し合い、現代のNo.1ホステスのような、一般の人とは異なる空気感を纏わせました。大正時代という土台にとらわれ過ぎず、当時、欧米で流行していたフラッパーガール(※)の魅力に大人の色気を合わせて、イメージカラーに、黒、白、シルバー、シャンパンゴールド、濃いブルーを選び、監督かの要望で赤を加えました。着物をブルーに染めて、手描きで百合柄を描いたり、ドレスに百合の刺繍をしたり、要所で百合模様を使っています。生地選びは動き易さを考えつつ、エレガントなシルエットやスパンコール生地を使う工夫を施し、帽子やネックレスなどの小物は当時の時代感と百合っぽさを意識しました。アクションが多いため、1パターンに対して何着も作らなければならず苦労しました。
(※)フラッパーガール・おてんば娘、奔放な現代娘の意。フラッパー(Flapper)とは1920年代に欧米で流行したファッション、ライフスタイルを好む未熟で若い女性を指したスラングそれまでの社会や道徳における女性らしさにとらわれず自由に行動した。赤い口紅、ボブ・カット、丈の短い袖なしショートドレスといった彼女たちのファッションをブラッパールックと呼んだ。
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