青山商事はこのほど、「洋服の青山」の最高峰スーツブランド「サビルロウ」から、トレーサブル(生産・流通履歴の追跡)な生地を使用したスーツを発売した。価格は6万5,890円。
取り扱いは洋服の青山680店舗の店頭および洋服の青山オンラインストア。

同商品は、羊毛原料の生産牧場(ニュージーランド)における動物の飼育・環境への配慮、作業の安全、適切な雇用について社会的・倫理的基準を設け、第三者が監査し原料認証システム「ZQ(ジーキュー)」の認証を受けたトレーサブルな原料を採用。

表生地は国内の老舗生地メーカーとして、特にウール素材の開発に力を入れてきたニッケテキスタイルの「ニッケ印南工場」(兵庫県加古川市)にて生産。「ZQ」認証を受けた上質な糸に通常の1.5倍の撚りをかけ、弾力性を引き出したという。

また、ハリ・コシ感を持たせながらも特別な工程を踏むことで、柔らかくしなやかな風合いを兼備。原料開発・紡績・染色・織り・整理工程まで一貫して製造できる毛織物メーカーならではの経験と高い技術力により、美しいシルエットにつながる素材に仕上げたとしている。


型紙は、伝統的なスタイルは守りつつ、現代的な要素を取り入れたモデルにて企画。肩幅やバストは若干細く、パンツは腰回りにゆとりのあるテーパードシルエットとした。さらに、外からは見えない毛芯と呼ばれるスーツの成形や保形性に関わる副資材にもこだわり、軽くて柔らかな着心地を実現したとのこと。

デザインは、ジャケットが段返り3つボタン、パンツがツープリーツテーパード。色柄は、ネイビーストライプ柄やチャコールグレーチェック柄など7種類を展開する。