3月にマスク規制が緩和、5月には新型コロナウイルス感染症の位置づけが季節性インフルエンザと同等の5類に引き下げられるなど、2023年は"脱コロナ"という言葉がふさわしい年ではないだろうか。

数年ぶりにやってきた開放的な気分に浸る筆者だが、気になったのは久々に見るマスクなしの自分の顔。
どこか他人のように思えて仕方ない。というのも、毛穴の開きやたるみ、シワが増え、一気に老けてしまったように感じたからだ。

そんな悩みを抱えた筆者は、肌の状態にあった施術が受けられるというクリニックフォアの「美容サブスク」を体験した。女性はもちろん、男性にも人気だという美容医療のサブスクリプション。一体何ができるのか、見ていこう。

■クリニックフォアの「美容サブスク」とは…?

対面・オンライン診療を提供するクリニックフォアは、美容皮膚科も展開中。
院内での施術はもちろん、オンライン診療での内服薬・外用薬の処方、医療機関専売のドクターズコスメも取り扱っている。

そんな同社から登場した美容サブスクは、月々定額制で美容施術・注射・点滴・内服薬の処方などが受けられる美容医療のサブスクリプションプラン。基本的に1回では効果を実感しづらい美容医療を継続的に続けてもらいたい、その時々の悩みや状況にあわせて施術を選んでほしい、と考案されたのが本サービスだ。

価格はサブスク限定価格が設定されており、ライトは定価66,000円が「33,000円」に、スタンダードは定価102,300円が「44,000円」に、プレミアムHIFUは定価179,080円が「60,500円」に。サブスクにすることで、通常価格で施術を受けるよりもお得になるという。

※支払いはクレジットカードまたはデビットカードのみ

ここでは、筆者が体験した「スタンダードプラン」を例に見ていこう。
プランは、メイン施術・肌メンテナンス・美容ホームケアの3カテゴリーで構成されており、各カテゴリーごとに解決したい悩みや興味関心にあわせて既定の数だけメニューを選んで組み合わせることができる。

例えば、メインの美容施術は、超極細針を使って肌の回復力を向上させる「ダーマペン」の治療をはじめ、「フォトフェイシャル」や「ピコフラクショナル」など多彩なメニューから好みものを1つ選ぶことが可能だ。

肌メンテナンスは、ピーリングやイオン導入、注射・点滴など10種類以上から3つを、美容ホームケアは美白内服セットなどの内服薬をはじめ、外用薬やピル、ドクターズコスメなどから2つを選択できる。施術だけでなく、効果を保ち続けるホームケアもセットになっているのが美容サブスクの特徴だ。
■体験してみた

では、自分に合うメニューは何だろう……ということで、早速ネット予約をして体験へ。訪れたのは東京メトロ「新橋駅」から約1分の場所にあるクリニックフォア新橋院。


ちなみに、同社の美容サブスクの場合、どこの医院でも行けるわけではなく新橋院、渋谷院、池袋院、心斎橋院が対象院となっており、その中から1か所決まった場所を選択する必要がある。そのため自身の通いやすい場所を選ぶのもポイントだ。
※土日祝日の来院には休日手数料3,300円がかかる
VISIAで肌診断

清潔感のある院内で、まずは顔の皮膚画像解析システム「VISIA(ビジア)」による肌診断からスタート。

これがなんとも恐ろしい機械で、顔の「シミ」「シワ」「毛穴」はもちろん、「隠れジミ」「ニキビがどれぐらいできやすいか」まで明らかにしてしまう。加齢のシミュレーションなんかもできるので、10年後・20年後の自分の顔までわかってしまうからびっくり。

最近、鼻・頬の毛穴の開き&黒ずみが特に気になってきた筆者。
そんな悩みを的確に読み取るVISIAさん。うれしいやら、うれしくないやら、複雑な気持ちを抱えながらカウンセリングへ。
※初診時にはカウンセリング料が3,850円かかる(当日契約した人は無料)

気になる悩みをとことん相談!

まずは、自身の1番の悩みである「毛穴の開き&黒ずみ」について。筆者の場合、鼻の黒ずみは、汚れで毛穴が詰まっているのも1つの理由だが、単純に体毛が生えていることで、黒ずんだり、毛穴が開いたように見えてしまっているとのこと。一方、頬の三角ゾーンの毛穴の開きは、加齢によるコラーゲン減少によるものだという。

これらに対して複数施術方法はあるが、今回はレーザーでコラーゲンをつくるような細胞を刺激し、毛穴を小さくしていく「ピコフラクショナル」をおすすめされた。
ダウンタイムも短く、当日から化粧もできるとあって、ビジネスマンの筆者にはぴったりだという。

続いて、「ほうれい線のシワ」についても相談すると、「これは美容サブスクでは難しいですね」との回答が。

看護師さんによれば加齢によって骨密度が低下すると、顔の骨が委縮してしまいほうれい線が濃くなってしまうという。そのため、「ほうれい線は、骨の問題。根本的に解決したい場合は、美容サブスクではなくヒアルロン酸で骨をつくってあげる治療をおすすめします」とのこと。

悩みにあわせた施術を回答してもらったのはもちろん、サブスクでできること・できないこと、市販のコスメとドクターズコスメの違いなんかについても丁寧に解説してもらい、とことん相談した結果、次の施術内容に決定!

【メイン施術】
ピコフラクショナル:ニキビや毛穴改善に
【肌メンテナンス】
マッサージピール:肌質やシワ改善、美白に
イオン導入(ビタミンC/トラネキサム酸):肌質改善や美白に
プラチナカクテル点滴:美白や美肌、シミ予防に
【美容ホームケア】
美白内服セット:内側から美白&美肌へ
ドクターズコスメ:ピーリング洗顔「サンソリット スキンピールバー ハイドロキノール」で透明感のある肌へ

ドキドキの施術

医師の診察を受け、ダウンタイムなどの注意事項をもう一度聞いたあとは、施術へ。
薬剤をマッサージしながら顔に塗付する「マッサージピール」は、多少ピリピリ・ムズムズするものの、個人的にはそこまで痛みを感じなかった。

一方、特徴的だったのが、レーザー治療のピコフラクショナル! 線香花火がぱちぱちはじけるような独特な感覚にびっくり。痛みは多少あるものの、以前受けたVIO脱毛が痛すぎたのもあってか、比較的耐えられる程度に感じた。

施術自体はトータル60分ほど。サブスク初回のため、肌カウンセリング~施術まで約2時間で終了した。なお、選択メニューによって時間は前後するという。

ピコフラクショナルもマッサージピールも当日から化粧ができるとのことで、筆者もメイクをして次の仕事へ向かった。ただし、いつも以上に肌が乾燥しやすいため、保湿は特に重要。人によっては、乳液などを持っていると安心かもしれない。
■その後のお肌は…?

施術後は、肌の明るさがワントーン上がった感じに加え、何より鼻の頭がきれいになっていた。

また、事前に説明があった通り施術直後から顔にぼつぼつと発疹が出たが、3~4日程度でそれも落ち着き、5~6日程度できれいに! ちなみに、症状が悪化してしまった場合、同社は美容医療だけでなく皮膚科などの診療科目があるため、医師による診察と治療が可能となっている。

施術から約1.5週間、気になっていた鼻の黒ずみ&開きは以前ほど気にしなくなったように感じる。友人からは肌が明るくなったと言われ、心も晴れやかな気持ちに。もちろん、1回で劇的な効果を実感することは難しいが、ホームケアも含めて続けていくことでより理想とする肌に近づけるだろう。

気軽に手を出せるお値段ではないものの、日々のスキンケアだけではどうにもならない部分を美容医療に頼ってみるのはアリなのでは? マスクも外れた2023年。自分の顔に自信が持てずにいたが、この美容サブスクが救世主になるかもしれない。

取材協力:クリニックフォア