11歳でデビューした当時から、独特の存在感やオーラで注目を集めているモデル・女優の中島セナ。ディズニープラス「スター」で独占配信されている日本発オリジナルファンタジー・アドベンチャー『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』では奥平大兼とW主演を務めた。
中島にインタビューし、本作の魅力や女優業への思いなど話を聞いた。

本作は、実写で描く現実世界「横須賀」と、アニメで描くドラゴンが棲む異世界「ウーパナンタ」の2つの世界が舞台。横須賀に住む空想好きな高校生・ナギ役を中島、ウーパナンタからやって来た落ちこぼれのドラゴン乗りの少年・タイム役を奥平が演じ、ナギの親友・ソン役をエマニエル由人、タイムが憧れるドラゴン乗りの英雄・アクタ役を新田真剣佑、謎のコンビニ店員・柴田/スペース役を森田剛が演じている。

中島は、アニメと実写で2つの世界を描く本作への出演に喜びを感じたという。

「アニメと実写が合わさった作品は本当にないと思いますし、小さい頃からディズニーをよく見ていたので、そういう作品に関われることはすごくうれしかったです。日本でこれだけCGを使ったファンタジーな作品はないと思うので、そこが大きな見どころだと思います」

現在17歳の高校生である中島。
等身大でナギ役を演じたそうで、「演じた時、私と同い年だったので、同じ高校生として意識したところはありました」と語る。

考え方もナギと近い部分があるという。

「めちゃめちゃ似ているかというとそうではありませんが、考え方は近しい部分がある気がします。学校あまり好きではないとか(笑)、想像が好きだったり、ちょっと現実逃避しちゃうところは似ているのかなと思います」

2017年にモデルとしてデビューし、2018年に映画『クソ野郎と美しき世界』で女優デビューを果たした中島。今の仕事への思いを尋ねると、「5~6年やっている感覚がない」と語る。

「毎年映像作品をやっていますが、あまり実感がないままここまできている感じがします。
ただ、経験を重ねていく中で、目の前の作品に真摯に向き合って撮影していきたいと思えるようになってきて、そこは成長しているのかなと。映画やドラマとの向き合い方などは変わってきていると思います」

今後の抱負を尋ねると、「2024年に成人になるのですが、『成人か……』という感じです。大人になりたいと思わないので、成人したくないなと(笑)」とまだまだ子供でいたいと吐露。

その上で、「モデルをやって女優をやってという流れで来ましたが、あまり“女優”というこだわりは持ちたくないなと思っています。絵も描いたりしていて、幅広くやりたいことができたらいいなと。型にはまらずいろんなことに挑戦していきたいと思います」と、モデルや女優など肩書きに縛られることなく活動していきたいとの思いを語った。


■中島セナ
2006年2月17日生まれ、東京都出身。2017年にスカウトされモデル活動を始める。2018年、映画『クソ野郎と美しき世界』のepisode.2「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」でヒロイン・歌喰い役に抜てきされ女優デビュー。その後、映画『WE ARE LITTLE ZOMBIES』(19)、『光を追いかけて』(21)、ドラマ『ももさんと7人のパパゲーノ』(NHK/22)などに出演。

スタイリスト:柴原コトミ ヘアメイク:SHUTARO(vitamins)