俳優の佐々木蔵之介が主演を務める『映画 マイホームヒーロー』(3月8日公開)の新キャスト、本予告、主題歌情報、本ビジュアルが10日に公開された。

○■『映画 マイホームヒーロー』新キャスト

この度、映画新キャストが明らかに。
半グレ組織・間野会のトップでクセがスゴい狂気のラスボス・志野寛治を演じるのは、人気声優・津田健次郎。哲雄(佐々木)を執拗なまでにイケボで追い詰める。実写作品での悪役を演じるのは今回が初となり、(ドラマシリーズで)哲雄が殺してしまった、娘の零花(齋藤飛鳥)の彼氏・麻取延人と共に消えた10億円を狙い、最強の殺し屋・窪(音尾琢真)と共に、鳥栖哲雄を容赦なくどこまでも追い詰めていく。

哲雄の秘密を知る謎の青年・大沢隼人役には宮世琉弥。哲雄、さらには間野会の秘密を知る存在として哲雄の前に現れるが、果たして敵なのか味方なのか、物語完結のカギを握るミステリアスなキャラクターとなっている。

警視庁組織対策部の刑事・安元浩司を演じるのは立川談春。
哲雄とは旧知の仲であり、零花の上司にあたる存在だが、とあることをきっかけに、土砂崩れで見つかった死体と7年前の殺人事件、そこに哲雄が何らかの形で関与していることに最初に疑惑の目を向け始める。

警視庁捜査一課刑事・戸島を演じるは板倉俊之(インパルス)。捜査一課に配属となった零花の上官として、重要参考人となった哲雄の捜査に踏み切ることになる。さらに、安元の部下として警視庁組織犯罪対策部で刑事を務める薬師寺を大東駿介、零花の同期であり警視庁の榎木を西垣匠、哲雄が務めるおもちゃ会社の部下・南田を金子隼也がそれぞれ演じる。

主題歌はEve「インソムニア」に決定し、本予告映像も公開された。ドラマの最終回から7年後、土砂崩れによって発見された鳥栖哲雄が隠した死体をきっかけに、死体とともに消えた10億円の行方を追っていた半グレ犯罪組織間野会のトップ・志野は哲雄の関与を確信し、哲雄に近づく。
さらに7年前の出来事を知らずに「犯罪者は許さない」という強い正義感を持って警察官となった娘の零花も、この出来事をきっかけに父と犯罪組織との関わりに気付き、殺人犯の父 VS 警察官の娘 VS 半グレ犯罪組織と、7年の時を経て、壮絶な構図の物語が完結に向かっていく。

10億円を狙う志野からナイフを突きつけられ拷問を受ける哲雄、愛する家族とともに炎に包まれる我が家を絶望の表情で見つめる哲雄、警察からも半グレからも徹底的に追い詰められる哲雄。そこに謎の青年・大沢が近づく。切り取られる哲雄のシーンは壮絶で、予告のラストでは“最後の敵”となってしまう“最愛の娘”に銃を向けられる衝撃シーンも。

主演の佐々木蔵之介も、「ドラマでは哲雄は娘を守るために、殺人を犯してしまい、家族を守るために半グレと戦いました。そして、7年の時を経て、容疑者となった自分と娘への思いの葛藤が描かれ、さらに前にもまして知恵を出して半グレと戦います。
サスペンスと家族愛、どちらもさらにスケールアップしているので楽しみにしていただきたいです」とコメントを寄せている。
○■津田健次郎 コメント

(本作のオファーを受けて)すごく嬉しかったですね。『マイホームヒーロー』という名前は知っていて、評判の高さも聞いてはいましたが、「え、ラスボス!?」と思い、非常に重大な役だと感じ、ありがたかったですし、嬉しかったです。事前に監督との打ち合わせがあって、台本を読んで色々用意してきた中で「ちょっと癖を強くしたい」というリクエストをいただいたんですが、それがめちゃめちゃ嬉しくて、「あっ、やって良いんですか!(笑)」とワクワクしました。そこからとにかく癖が強くてインパクトがあるキャラクターにしていくために、人とのリズムや、喋り方、立ち振る舞い一つ一つに癖を持たせることで、全体の癖を強くできればと思いながら、志野というキャラクターを作り上げていきました。現場では皆さんの力で作り上げていただいた場所の中で、自由に芝居をさせていただいてるんだなというのを感じられて、どのシーンも楽しく演じさせていただきました。
志野は佐々木さんの演じる鳥栖哲雄にとって強大な敵であり、恐怖の対象ですが、志野には志野の正義があり、彼からすると哲雄の方が悪であるという側面もあるので、彼の正義を大切に演じさせていただきました。

○■宮世琉弥 コメント

座長の佐々木蔵之介さんの背中がとても大きく、同じ空間に居るだけでも、吸収させていただくものが多く、本当に全てを勉強させて頂きました。撮影を重ねていく中でも自分の引き出しが広がる現場だったので、この現場で得たものを今後の作品に活かして、いつか成長した姿で『マイホームヒーロー』のスタッフの皆さん、そして佐々木蔵之介さんや共演者の方々とまたご一緒させて頂けるように頑張ります。僕の演じる大沢君はこの物語のキーマンになっていて、彼が出てきたシーンではその画が凄く不思議な空間になると思うんです。最初大沢君を見たら本当に謎の少年なので、観ている人は色んな考察をされると思いますし、次第に明かされる彼のバックボーンと、その中で彼が今までどういう風に生きてきたのか、ということを考えていただきながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
○■Eve コメント

・映画をご覧になった感想をお聞かせください。


いわゆる"普通"とは違う家族の形が描かれていますが、取返しのつかないことをしてしまったどうしようもない人間なのに娘にとってのヒーローで在り続ける姿には、どこか人間らしさを感じられて見入ってしまいました。
日常と非日常の対比、ジェットコースターのようなスリリングで緊張感のある展開に最後までハラハラしながらいつの間にか画面に釘付けになっていました。

・ 『インソムニア』に込めた想いをお聞かせください。

まさにこの映画を体現したような曲に仕上がりました。
作品が無ければこの曲はここまで連れていってもらえていなかったと思います、映画と合わせてどうぞご期待下さい。

【編集部MEMO】
『マイホームヒーロー』は原作:山川直輝氏、漫画:朝基まさし氏による同名コミックの実写化作。
ドラマ版は2023年10月よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送され、12月19日に最終回を迎えた。どこにでもいる普通の父親が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命がけの騙し合いが繰り広げられ話題に。映画版ではドラマ最終回から7年後を描く。