同作は作・演出:上田一豪、作曲:小澤時史によるオリジナル・ミュージカル。
○■ミュージカル『Play a Life』稽古場取材会
今回は黒猫チームの相葉、松原、豊原がM1~3までを稽古。実は稽古2日目ということで、キャスト陣もそわそわした様子。曲が終わるごとに「間違えた~」等と声が飛び交い、演出の上田が「(前日の稽古も含めて)人生で2回目だから!」と励ましながら進んでいく。
夫役の相葉は「本稽古2日目となりました。ミザンスをつけていただいている段階で、かなりハイペースで。とはいえ、稽古期間がそもそも2週間しかないということもあって、ヒリヒリハラハラしている状態ではあります」と苦笑。妻役の松原は「愛される作品をやるにあたって、何名もの方が“妻”を演じられてきたわけですが、私をキャスティングしていただいた意味をしっかり考えて、私にしか出せない味を出したいし、それを今模索しているところです」と意気込む。相葉との夫婦役についても「長年連れそった、落ち着いた雰囲気が出せる重要だと思ってるので、その辺りも短い稽古期間で頑張っていかないと」と語った。
「毎日頭がパンクしそうなくらい」という教育実習生役の豊原は、「シンプルだけどすごく難しいし、答えがないからこそみんな考えたり向き合ったりするような作品だなと思って、自分の中の形と、作品への思いを掘り下げていきたいなと思ってるんですけど、今はまだそれどころではない。みなさん覚えるのが早く、自分も揉まれさせていただいて……揉んでいただいて」と独特の表現で、相葉も「からあげみたいですね」とツッコミ。
また上田は「2015年に初演されて、小さな40席くらいしかお客様がない劇場からスタートした作品ですが、こうしていろんな人に観ていただいて。素晴らしい出演者の皆さんを観ていただくのが楽しみです。今までたくさんの方が演じてますけど、必ずその人にしかできない作品になる」と太鼓判を押す。再演を重ねているが「全くやったことのない人でやるのが久しぶりなので、すごく新鮮に作り直せるのかな。
最後に相葉は「『Play a Life』という題名に、今を生きるというテーマが入ってるんですけど、改めてとても難しいことだと感じています。悲しみや苦しみを背負ってそれぞれ生きてると思うんですけど、過去に囚われたりする瞬間って誰しもある。この作品を通して、自分自身が人生の主人公だよと、改めて感じてらえるような作品になるんじゃないかなと。大事な方と観ていただいて、作品の話を共有しあったりする時間も尊いものだなと思います」とメッセージ。
上田は「限定の特定の方々じゃなくて、たくさんの人の糧になるものが作りたいと思って書かれた作品なので、何かしら生きるかけらみたいなものを皆さんと劇場で共有して、観たあとにちょっとだけあたたかい気持ちになっていただけたら。
上演は東京・博品館劇場にて2月7日~12日。白猫チームには佐藤隆紀(LE VELVETS)、平川めぐみ、屋比久知奈が出演する。