○■妥協のない辛さ!!
「辛旨ヤンニョムのとり竜田バーガー ~なめらかチーズソース~」は、ヤンニョムソースを絡めたとり竜田に、シャキシャキのキャベツを乗せ、なめらかなチーズソースを合わせたもの。ヤンニョムソースには複数の唐辛子、韓国のスンチャンの製法で作られたコチュジャンを加え、本格的な辛さとコクを出した。
「和風旨だれのとり竜田バーガー ~くし切りレモン添え~」は、とり竜田に甘みと酸味のバランスがとれた醤油ベースの和風旨だれとキャベツを合わせ、レモンを添えたもの。和風旨だれは、醤油ベースに細かく刻んだ青ねぎと白ねぎを加え、風味豊かで親しみやすい味わいに仕上げた。
モスバーガーでは毎年、この時期に「とり竜田バーガー」を展開してきた。
モスフードサービス マーケティング本部長の安藤芳徳氏は「韓国料理の定番であるヤンニョムチキンをモチーフにしました。韓国で販売しても受け入れてもらえるような妥協のない辛さで、そのなかに旨味が含まれています。若い人にはなじみがあるヤンニョム(韓国の辛味噌)ですが、モスバーガーの古くからのファンの方にも食べてもらえるか、このあたりは挑戦的な試みとなりました」と説明。販売目標については辛旨ヤンニョムで180万食、和風旨だれで120万食、この2品の合計で300万食を狙っていく、と意気込む。
なおモスバーガーでは、新商品の発売前日に”全国一斉先行試食会”を開催する。
続いてマーケティング本部 商品開発部の堀谷直人氏が、あらためて新商品のポイントについて解説。「辛旨ヤンニョムのとり竜田バーガー」については「韓国仕込みのじっくりと発酵させたコチュジャンを使っており、鼻に抜けるようなヤンニョムソースの香り、そして深い旨味とコクを感じていただけます。豊かな辛さを表現するため、国産の一味唐辛子、ハバネロパウダー、カイエンペッパーなども組み合わせましたので、辛さの相乗効果を楽しんでもらえたら。また甘さの隠し味には、韓国料理でも食べ合わせることのある梨、リンゴなどの果物のピューレを使用しています」とし、さらに「2つめのポイントとして、ヤンニョムソースの香りを損なわないよう、主張しすぎない滑らか食感のチェダーチーズを合わせました」と説明した。
このあと、韓国ソウル市出身で「可愛すぎる料理家」としてもメディアに注目されている料理研究家のファン・インソンさんがゲスト登壇した。ファンさんによれば、地元韓国におけるヤンニョムチキンの人気はすさまじく、(肌感では)日本の街を歩いていて見かけるコンビニと同じ数くらいの”ヤンニョムチキン店”を見かけるという。
そんなファンさんが、この日メディアの前で初めて「辛旨ヤンニョムのとり竜田バーガー」を試食した。「料理家として、まずは匂いを嗅ぎましたが、たしかにヤンニョムチキンです。食欲が沸きます。目で見ても、美味しそうなハンバーガーとなっていますね。
「ひと口、噛んだときにコチュジャンの香りがして嬉しかったです。あとから果物ベースの甘みが来ました。チェダーチーズが効果的で、カプサイシン(辛さ)がマイルドになりました。
いま韓国でも辛いものを食べるブームが来ているそうで「キムチ、トッポギ、サムギョプサル、なんでも辛くして食べる人たちがいます。辛さに慣れている人も多いので、この「辛旨ヤンニョムのとり竜田バーガー」を輸出したら人気になると思います。韓国人なら、このハンバーガーにビールを用意したうえで、ホラー映画を見て背中をゾクゾクさせて、休日のひとときを楽しむのではないでしょうか」と話していた。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら