ASUSのゲーミングブランド「ROG」から2024年1月、第14世代インテル Core i9-14900HXプロセッサを搭載した16型ゲーミングノート「ROG Strix G16シリーズ」が登場しました。本記事では、そんな「ROG Strix G16シリーズ」の中から、RTX 4080を搭載した最上位モデル「ROG Strix G16 G614JZR」をレビューします。


ASUS ROGらしい“ザ・ゲーミング”なデザイン

試用機は「エクリプスグレー」というメタリック感の強めなグレーのボディで、ディスプレイ後部の特徴的な排気エリアなどからも一目でゲーミングノートPCだと分かるデザインです。

液晶ディスプレイのアスペクト比は今流行りの16:10で、リフレッシュレートは240HzとFPS・TPSにも最適。DCI-P3 100%の広色域で国際標準色のPANTONE認証も取得しているため、ゲームだけでなく写真・映像編集でも活躍してくれます。

USBポートの数は必要十分。USB Standard-Aポートが2つあるので、マウスだけでなくキーボードの接続も問題なしです。USB Type-CポートのうちひとつはThunderbolt 4となっており、最大で8K(7,680×4,320ドット)の映像出力も可能です。


キーボードはいわゆる75%レイアウト。日本語配列ですが、英語配列のアイソレーションキーボード搭載ボディをベースにしているため、エンターキーやスペースキー周辺のごちゃつきが少し気になります。独立した矢印キーを備えていますが、エンターキーの右側に1列キーがあるため押し間違えやすく、評価が分かれるところかも。

それでも、電源ボタンが独立したところに配置されているところは評価できます。FPSゲームで「前進」に割り当てられている「Wキー」にも突起があり、手元をよく見なくてもゲーマーの“ホームポジション”にすかさず戻ることが可能です。

もちろんキーバックライトも搭載しています。
統括ユーティリティ「Armoury Crate」から光り方を自在に操ることができるほか、Fn+F4キーで光方の切り替えも可能です。キーバックライトだけでなく、本体正面の側面も光ってデスク天板に反射させることが可能。テンションを高める工夫が凝らされています。

I@013.jpg,最大330W出力に対応するACアダプタはかなり大きく、ケーブルも太めなので取り回しはしづらいです|
ほぼ現行最強構成の実力をチェック。デスクトップPCに余裕で比肩

ベンチマークソフトを使って、ROG Strix G16の性能をチェックしていきましょう。今回試用したモデルの構成は以下の通りです。


OS:Windows 11 Home
CPU:Intel Core i9-14900HX(24コア/32スレッド 最大5.8GHz)
メモリ:32GB(16GB×2 DDR5 5600MHz)
グラフィックス:GeForce RTX 4080 Laptop
ストレージ:1TB M.2 2280 SSD (PCIe4.0x4)

ROG Strix G16は、「Armoury Crate」で動作モードを「Windows」「サイレント」「パフォーマンス」「Turbo」「手動」の4つから選ぶことが可能です。今回はパフォーマンスでベンチマークなどを実行しました。

CPUには第14世代Core i9-14900HXを搭載しており、シングルコア・マルチコアともに非常に高いスコアが出ています。高性能なGPUを搭載していても、CPUがボトルネックになってゲームのパフォーマンスが下がってしまうことがありますが、これならその心配は無用ですね。

グラフィックスはGeForce RTX 4080 Laptopを搭載。このクラスのGPUを搭載していれば、最新ゲームでも快適なパフォーマンスでプレイできます。
DLSSにも対応しているため、利用できるタイトルであれば更に性能の向上が見込めます。

搭載しているSSDも十分に高速ですし、M.2スロットに空きがあるため増設することで容量アップを図ることも可能です。
強力な構成のわりには攻めた価格設定で投入された最新モデル

今回試用したモデルの直販価格は税込359,800円。一見高額だと感じますが、Core i9-14900HX、RTX 4080、さらには高解像度・広色域ディスプレイ搭載と考えると実はコスパがいいんじゃないかと思います。

これ1台あれば何でもこなせてしまう圧倒的なスペックで、高性能なノートPCがほしいというゲーマーはもちろん、クリエイターにもおすすめできるゲーミングノートPCです。