日本郵船グループの郵船ロジスティクスの英国法人で物流事業を手掛けるInternational Logistics Group(ILG社)は2月26日、現地時間で20日にGlobal Freight Solution(GFS社)など10社を傘下に持つ英国の持株会社Noel Topcoを買収したことを発表した。

今回の買収は、日本郵船グループが展開する物流事業に、新たにプラットフォームサービスを加えることでサービスの拡充と他社との差別化を目指すものだとしている。
なお、買収額は非公表。

ILG社はEコマース(EC)事業者向けに商品の受注から配送までを請け負うフルフィルメント事業に特化した会社。英国のEC市場は旺盛な需要があり、その規模は中国、アメリカに次ぐ世界3位の位置付けだという。

Noel Topcoの主要事業会社であるGFS社は、商品配送や返品について、最終消費者、eコマース小売事業者、フルフィルメント拠点、運送事業者を管理・連携するためのプラットフォームサービスを提供している。そのサービスは配送可能エリアや日時、料金の選択肢の幅が広いことが特徴だ。

日本郵船グループは2023年3月に、中期経営計画において物流事業を重要な成長戦略と捉えており、今回の買収を通じて、既存事業の利益を新規事業に投資して成長を目指す「両利きの経営」につなげていく考えだ。