――『生中継! 第77回トニー賞授賞式』にスペシャル・サポーターとして初出演されます。お話を受けた時の心境はいかがでしたか?
初めてミュージカルに出させていただいてから10年近くなるとはいえ、作品数も少なく、自分としてはまだまだ未熟者という意識でいるなか、今回の番組に参加させていただくことになりました。これまで日本のミュージカル作品はたくさん観て来ましたが、この出会いによってもっとグローバルな意識で観られるんじゃないか、一気に視野が広がるんじゃないか、そんな期待が募る、素敵なきっかけをいただけたと感じています。
トニー賞受賞作の来日公演や日本版を観る機会はこれまでもありましたが、残念ながらまだ本場に足を運んだことがないので、番組でトニー賞の空気感を体験出来るのはとても嬉しいです。ブロードウェイについては今、少しずつ学んでいるところで、発見がたくさんありますね。良い意味でハードルが下がって来ていて、プライベートでももっと気軽に訪れて、ラフな気持ちでいろんな作品を観てみたいという気持ちが強まっています。
――トニー賞授賞式の特色であるパフォーマンスについてはどのような印象をお持ちですか?
自分が出演した作品『ニュージーズ』とか、日本版を鑑賞した『マチルダ』などのトニー賞でのパフォーマンスはやっぱり思い入れがありますし、印象深いですよね。授賞式でのパフォーマンスは本番の空気が伝わって来て、日本版とこんなところが違うんだ! などの発見もあって、見応えがあるなと思います。
――トニー賞を受賞した作品の日本版をご覧になる機会が多いのでしょうか。
そうですね。とくにトニー賞受賞作だから、という意識で観に行っているのではなくて、パンフレットを読んで結果的に「トニー賞を受賞した作品なんだ」と知ることが多いです。宣伝のキャッチコピーで見る機会も多いですし、それだけでもトニー賞の偉大さを感じます。
――これまでご覧になったトニー賞受賞作品で、印象に残っているものは?
日本版で言うと、小池徹平くんが出ていた『キンキー・ブーツ』。あと『ハミルトン』は配信で何度も観ましたね。ものすごく早口で物語を紡いでいく展開が斬新で、これは日本でも観たことがない、カッコいいなと感じました。普段の僕らのグループ活動にも活かせそうなカリスマ感というか、インパクトのある演出でしたね。ミュージカルでもこういう曲調はありなんだなといった発見があって、出来ることなら劇場で観たい! と、憧れがますます強まりました。
――「トニー賞授賞式」で番組ナビゲーターを務められる井上芳雄さんとは『エリザベート』で共演されました。どのような印象をお持ちですか?
ミュージカル界において、ずっと先頭を走ってくださっている方……と言うとおこがましいかもしれませんが、若手の僕らにとって……まあ僕ももうすぐ30歳になるので若手と言えない年齢になって来ましたけど(笑)、僕らや次の世代のミュージカルを志す人にとっては、芳雄さんの作品への向き合い方は本当に一流で、真似したいし、盗みたいけど、追いつける存在では決してない。だからこそ、ずっと先頭を走っていていただきたいなと。芳雄さんや山崎育三郎さんといった先輩方が映像の仕事も両立させて活躍していらっしゃるおかげで、僕らの道が開けて来ている、そんなふうにうれしく思っています。
――今回の番組での共演も楽しみですね。
そうですね。
――「トニー賞授賞式」では宮澤エマさんも番組ナビゲーターを務められます。
はい。『ピピン』など、いろいろ出演されていた作品を観させていただいています。ドラマでも活躍されていますし、今回やっとお会い出来るのは光栄ですね。いろんな役柄に挑戦されていて、それをしっかりご自身に落とし込んで素敵に演じられているので、たくさんの引き出しやセンスをお持ちなんだろうなとリスペクトしています。
――SixTONESの活動もある中で、ミュージカルの舞台は京本さんにとってどのような場所でしょうか。
戦いの場ですね。
――最後に、「第 77 回トニー賞授賞式」の特別番組である『京本大我 ハロー・トニー!』の見どころを教えてください。
この番組ではナビゲーターとして番組を進めるという貴重な経験をさせていただき、本当に光栄に思います。ミュージカルやトニー賞についてまったく知らない方にも、クイズ形式でその魅力や歴史を分かりやすく紹介しているので、とても楽しめる内容になっています。僕もクイズの答えに驚いて(笑)、すごく勉強になりました。6月17日の生中継がより楽しめると思いますので、4月28日の『京本大我 ハロー・トニー!』もぜひご覧ください!